25部分:第二十五章
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ーストラリアでもいい思い出があるのよ」
それが彼女の答えであった。
「どちらの美女もまた。よかったわ」
「美女!?」
「何でもないわ」
怪訝な顔をしてきたソムリエに対して言葉を返した。
「ただ。ワインとステーキを御願いね」
「わかりました。それでは」
「ええ」
こうして二人のところにオージービーフのステーキとフランスワインであるシャトー=ムートン=ロートシルトが運ばれてきた。沙耶香はその注ぎ込まれた濃厚なガーネット色のワインを見て妖しい笑みを浮かべていた。速水の目にはその紅のワインごしに妖艶な笑みを浮かべる彼女の顔があった。それはルビーの中に漂う魔女のようであった。
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