暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
序章
妖精の尻尾
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驚くルーシィに、ナツが二カッと笑う。

「来いよ」
「歓迎するよ、キャバ嬢」
「あい!」
「あたしはキャバ嬢じゃないからっ!」

そうツッコミを入れてから、ルーシィは笑った。

「うん!」









「まーた妖精の尻尾(フェアリーテイル)のバカ共がやらかしおった!」

バン、と音を立て、新聞をテーブルに叩きつける。

「今度は港半壊ですぞ!信じられますかな!?」
「いつか街1つ消えてもおかしくない!」
「縁起でもない事言わんでくれ・・・本当にやりそうじゃ」
「罪人ボラの検挙の為と政府には報告しておきましたがね」
「いやはや・・・」

ここでは既にナツ達がやらかした問題が当然問題にされており、老人たちは頭を抱える。
そんな中、ジークレインだけは嬉しそうに笑っていた。

「オレはああゆうバカ共結構好きだけどな」
「貴様は黙っとれ!」

すぐに声が飛ぶ。
そして、妖精の尻尾(フェアリーテイル)についての話が始まった。

「確かにバカ共じゃが、有能な人材が多いのもまた事実」
「だからこそ思案に余る」
「痛し痒しとはこの事ですな」

そんな空気をジークレインは吹き飛ばすように溜息をついた。

「放っておきゃいーんすよ」
「何だと貴様!」

問題であるギルドを放っておけばいいというジークレインにすぐさま声が飛ぶ。
ジークレインはゆっくりと、言い放った。

「あんなバカ共がいないと・・・この世界は面白くない」
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