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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百四十話    『それぞれの思惑』
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なにか首筋からにかけてなにかに刺されたような跡があったの」
「そう。虫かしらね…?」
「多分そうだと思う。そんなにひどい頭痛じゃないから心配しないでいいよ、シホちゃん」
「そう…?」

それで話は終了となったけど、ここで詳しくその刺された痕を調べておけばよかったと、後に思うことになる。
そして、この先状況はみんなにとっても、そして私にとっても最悪の事態になっていく事になるのは想像もできないでいた。



◆◇―――――――――◇◆



スカリエッティのアジトでは、

「さて、ナンバーズ諸君の武装も準備は整いつつある。もうすぐだ、もうすぐ面白い祭りが始まる!
ひとつ、大きな花火を、打ち上げようじゃないか! フフ、ハハハハハハ!!」

スカリエッティはナンバーズ達が見ている前でたくさんのレリックが並べられた光景を見ながら笑っていた。

「そして、隻眼の魔術師殿…」
「なんだね?」

そこに今まで隠れていたのか影から突如として隻眼の魔術師が姿を現す。
それにナンバーズの中でノーヴェ等などが「ゲッ!?」と声を上げていた。

「そちらの準備はどうかね?」
「概ね順調だ。私だけの兵隊の数も、“私自身”もほぼ準備は整った。仕掛けもしておいたからな」

そう言って隻眼の男はその手に数枚のカードを取り出す。
何のカードなのかはわからないがそれから魔力が溢れているのは確かだ。

「後は一緒に宴を楽しむだけさ。
彼女らは私に任せたまえ。見事、成果を上げて見せよう」
「頼むよ。機動六課の守りはおそらく鉄壁だろう。そのための彼女らだ。期待している」
「任された…ククク、アハハハハ!!」

隻眼の男もスカリエッティと一緒に高笑いを上げるのだった。



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