第五章 StrikerS編
第百四十話 『それぞれの思惑』
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つかめませんでした」
「そうか。公開陳述会まで間もない。より有利な交渉材料を抑えておかねば」
「引き続きこちらの査察部を動かします」
そう報告が終わり私は機動六課についてモニターを開き確認する。
そこには様々なエース級の人材が揃えられていた。
あの、異世界の魔術師で有名であるシホ・E・S・高町一等空尉も所属しているのが痛いな。
これは風の噂だが彼女に手を出そうとしたら何者かに消されるという都市伝説が囁かれている。
そんな噂など私は気にしないが、彼女の腹の中にはなにが潜んでいるかわからないからな。
サーヴァントという上級の使い魔の存在も危険視だろう。
たったひとりで戦局をひっくり返す実力を秘めているという噂だ。
これが奴らの弱みになるのだろうと踏んでいるが、ただの使い魔だと突っぱねられればそれで話は終わってしまう。
くっ…忌々しい。
「それよりも、査察部や一部の部隊がこちらを調べて回っているようです」
「いつものことだ。いつもどおりに処理しろ」
「本局査察官に一人、希少能力を持つ査察官がいます。
本腰を入れられたら深いところまで探られる可能性がありますが…」
またしても忌々しい。
このネズミどもめ。
それから報告を受けて、今度は逆に私から聞いてみることにした。
「アインヘリヤルの方はどうだ? 捗っているか?」
「三号機の最終確認が遅れていますが、概ね順調です」
「遅らせるな。なんとしてでも陳述会までに終わらせるんだ」
「これから視察に行く予定です。それでは失礼します」
「ご苦労。これからも頼む」
「はっ!」
それでオーリスは部屋を出て行く。
しかし、やはり陳述会がうまくいけば私の計画は達成される。
さて、これから最高評議会の皆様に話をしに行こうか。
◆◇―――――――――◇◆
Side スバル・ナカジマ
それから医療センターでマリーさんの指示のもと検診は行われていった。
結果はオールグリーン。
問題なし。
それで用も終わりあたしはチョコポットを買うためにお店にやってきた。
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
それでカードで払ってチョコポットのケースを受け取る。
あ、そうだ。
「すみません。それとすぐに食べる分を三つください」
「わかりました。すぐに用意します」
そして買い物も済んで、外で待っているギン姉と合流する。
「お待たせ!」
「今日はまたずいぶんと多く買ったわね」
「えへー。みんなへのお土産の分だよ」
「そう」
笑みを浮かべているところにさっき購入したすぐに食べれる方を取り出して、
「ギン姉、あーん」
「あーん」
それでギン姉の口にチョコポットを入れる。
ギン
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