22部分:第二十二章
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ハンカチは収めてそう応えるのであった。
「これまで通り御願いします。宜しいですね」
「ええ」
「それでは」
二人もそれに頷く。そうして話を再開させた。
「とにかく相手の顔はわかりました」
警部は言う。
「といっても相手が相手ですしこれで指名手配等にするわけにはいきませんね」
「ええ、確かに」
速水も彼の言葉に応えて言う。
「それはできませんね。今回は」
「そうです。さて、それでは」
彼はあらためて言う。
「全てを貴方達にお任せしますが。それではこの写真は」
「我々が預かることになりますね」
「そうですね。それに我々だけが」
ここで警部は自分の捜査班についても言及してきた。
「このモンタージュ写真を持つことになります」
「ただ。御用心下さい」
速水は右目で警部の左の横顔を見ながら言ってきた。
「普通の人間では絶対にかないません」
「絶対に、ですか」
「そうです、絶対に」
彼はまた述べる。
「下手に手出しをすればやられるのは」
「我々、ですか」
「はい。ですから」
速水は念を押すようにして警部に語っていく。
「御注意を。いいですね」
「わかりました」
警部もそれに頷く。役割分担は完全に話がついた形となった。
そのうえで速水と沙耶香は言う。今度は魔人についてであった。
「その魔人ですが」
「はい」
警部もそれに顔を向けて問う。やはり真剣な顔になっている。
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