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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!
楔−愛−
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龍人との会話を終えた一夏は何故か泳ぐ気もなれず海に入りはしたが、深く潜り、そのまま海面の方を向いたまま潮の流れに身を任せていた。美しい海、快晴の空から降り注ぐ光、程よい冷たさがある海の中だというのに妙な優しき暖かさを感じる事が出来た。
妙な事だ、自分は炎を覇する者。その自分がその炎を消す水に包まれて落ち着いているというのは少し皮肉のようにも感じられた。潮の流れによって首から下げているペンダントが浮き上がって視界に入る。軽く手を上げてネックレスにも見えなくもないペンダントを押さえる
大事にする筋合いに理由もない、だが何故だろう。自分はここまでこのペンダントを大切にするのだろう。このペンダントの中核をしている宝石は確かに透き通るような美しい真紅のルビーだ。正真正銘本物の宝石だ、だがたかが宝石だ。自分は宝石などには興味はない。でも何故かこの宝石は大切にしなければならないと思っている。謎だ
「(楔か・・・)」
『そのネックレスは楔のようなもの、決して避けられない運命の証』
楔という意味を考えていると、宝石がいきなり輝きだして自分を包んでいく。
「!?(い、いったいこれは!?)」
一夏は自分を包もうとする真紅の光に驚きながらも光に飲み込まれていく。
「ここは・・・?」
目を開くと、誰かの視線で歩いているのが理解出来た。森の中を歩き続けている。だが、自分がいったい誰の視線なのか全く理解出来ない。
「俺はいったい・・・」
『はぁはぁ・・・もう直ぐ・・・もう直ぐだよぉ・・・』
「!!?この声まさか!!?」
突如耳に入ってきた声、その声の主には覚えが合った。そして、身体に武器が刺さっていく。虚空に『剣』が現れ、己に刺さる。己に刺さっていた剣が次々と増えていく。一夏は自分の身体ではないはずなのに剣が肉を貫く痛みを体験していた。実際に己の身体に剣が刺さっているようだった。
「な、なんだこれは・・・」
『そうだよ・・・私の痛みはお兄ちゃんへの愛・・・アハハハハハハハ!!!!』
だがある事理解した途端に視界は弾け飛び、自分は海の中へと戻っていた。一夏は自分の身体を触りまくって剣が刺さって居ないか確かめるが、剣所か出血一つしていなかったのだ。一夏は不思議に思いながら足を動かして海面へと出た。息を吸って呼吸を整える。
「今のはいったい・・・っつうかあの声はどう考えてあいつだよな・・・。お兄ちゃんってどういう事だ?あいつに兄貴なんて居たのか?だとしたら歪みきった愛だな」
一夏は顔も知らない兄と呼ばれていた者に対して同情の念を送る。
「顔も知らないあいつの兄貴さんよ、大変な妹さんを持ったもんだな。もう少し大切にしてあげなさいや。あとは・・・持てるだけの愛を注いでやったらどうだい?って俺は何いって
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