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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
六十四話:長い一日の終わりに
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がだよ」
「朝は、顔見るだけで真っ赤になってたのに」
耐性を獲得したなら、早すぎる。
と、思ってると。
また、ヘンリーの顔が赤く。
「……」
そして、無言で腰から手を離します。
……忘れてただけかい!
「……ごめん」
「……いや」
折角収まってたのに、思い出させてしまった。
「そうだ、腕を組もう。そうしよう」
「いや、それはそれで」
「腰とか触られてると、落ち着かないの!タルの中のアレを、思い出すから!」
それだったら自分でしがみついてるほうが、かなりマシ!
また思い出したのか顔の赤みが増してますが、不利を悟ったのかヘンリーの反論と抵抗が止みます。
……勝った!
しかし、なんと虚しい勝利であることか……!
なんてこともありつつ、ヘンリーと腕を組んで占いババさんの元に向かい。
「先頭の男は、わしの好みでは無いのう」
と言われてるヘンリーを見て、ニヤニヤし。
「む!お主!なかなかわし好みの、男前……いや、おなごか!惜しいのう、男であればのう……いや!なにも結婚するでなし、関係無いの!よし、占ってやろう!」
とか言われて、さらにニヤニヤし。
探し人は生きてるとかいう、ゲーム通りの占い結果が得られたことに安堵して、宿屋に帰ります。
ヘンリーが元気ならカジノに繰り出して踊り娘さんでも見て、ヘンリーの好みのリサーチでもしておきたいところだが。
さすがに、寝てない人を引っ張り回してまですることでは無い。
「よし!お風呂だ!」
宿の食堂で、軽く夕食も済ませて。
念願の、十年ぶりの!
お風呂ですよ!!
前世のホテルみたいに各部屋にユニットバスが付いてるわけも無く、男と女で別になった大浴場、というか大きさ的に小浴場といった感じではありますが。
ともかく、お風呂はお風呂です!
「じゃ、行ってくるね」
「待て。俺も行く」
「一緒に入るのは無理だよ」
「当たり前だろ!!」
本気で怒られました。
顔真っ赤です。
冗談なのに。
「行き帰りも一人じゃ危ないだろ。俺も入るし、一緒に行くよ」
「そっか。じゃ、行こうか」
えーと、なんだっけ、神田川?
一緒に出ようとか約束する気は無いですが。長湯したい。
「はー……気持ちいいわー……」
女性客が少ないのか、夜はまだまだこれからで、みんな帰ってきてないだけなのか。
それほど大きくは無いとは言え、一人で入るには広すぎるお風呂を独占して、伸び伸びと手足を伸ばし。
ずっと奴隷の服を着たきりで、キレイキレイで清潔にしてたから、そういえば自分の体をちゃんと見るのも十年ぶ
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