21部分:第二十一章
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いません」
警部の方もそう答える。
「幸いにして昨夜は誰も犠牲になっていません。どうやら貴方達のお相手だけというわけのようで」
「それで済んで幸いといったところでしょうか」
速水は静かにそう述べてきた。
「昨夜は」
「そうですね。犠牲者が出ていないとすればそれに越したことはありません」
警部はいささか弱気な言葉を出して述べるのであった。
「本当に。こんな血生臭い事件はこれ以上起こって欲しくもありませんしね」
言いながらまたポケットからハンカチを出してきた。そうして手を拭きはじめたのだった。その手の動きはまるで丹念に何かを拭き取るかのようであった。
「それでですね」
そうして手を拭きながら二人に問うてきた。
「その犯人というのはどういった男でしたか?」
「モンタージュは宜しいでしょうか」
速水はその言葉を受けてこう尋ねてきた。
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