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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-39水の都で
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するわ、ありがとう!」


 勇んで先に進むトルネコに続き、他の仲間たちもゴンドラに乗り込む。

「天空の剣は、トルネコさんが探している、伝説の武器のことでしたね。天空の兜、ですか。なにか、関係があるのでしょうか」
「そうね!きっと、そうだわ!もしかしたら他にも、鎧や盾なんかも、あるのかもしれないわね!」
「盾、ですか。そう言えば、天空の盾という物は、聞いた事が有るような」
「なんですって!?」

 櫂を漕ぎながら呟いたライアンに、またもトルネコが食い付く。

「どこで!?どこで、聞かれたのかしら!?」
「立ち上がっては危険です、トルネコ殿。私の祖国、バトランドで聞いたように思いますが。詳しいことは、生憎(あいにく)と」
「そうなのね!それなら、やっぱりいずれ、バトランドにも伺ってみなくちゃね!」
「鎧っていや、アレだな。アネイルにあった、偽物。名前は知らねえが、大層なもんみてえに扱ってたな」

 マーニャの言葉に、今度ははたと気が付いて冷静になり、トルネコが応じる。

「あら。そういえば、そんなものも、あったわね。リバストさんの、すごい鎧、だったかしら。」
「あれは、すり替えられた偽物だというのが、私と兄の意見ですが。仮にあれの本物が天空の鎧だとすれば、見た目は参考にできますね」
「そうね。なんにしても、まずはここのお城に、行ってみなくちゃね!」


 ゴンドラを漕ぎ進め、一行はスタンシアラの城内に入る。

「お城の中まで、水路が通っているのですね。本当に、素敵ですわ!」
「きれいね。でも、おそうじが、大変そう」
「水路の掃除には、魔法を用いておっての。我がサントハイム宮廷魔術師団の協力で、編み出されたものなのじゃ。それが出来る前は、確かに大変であったと聞くの」
「そうなの。魔法で、そんなこともできるのね。すごいね」


 衛兵に学者の部屋を確認し、さらにゴンドラで城の奥へと進む。

「あら!あの方が、きっとそうね!ごめんくださいませ!」

 トルネコの呼びかけに、眼鏡を掛けた気難しそうな男が応じる。

「ふむ。客人ですか。私に、何かご用ですかな?」
「ええ。お城の、学者さんでいらっしゃいますわよね?」
「いかにも」
「天空のお城と、天空の武器防具のお話を、聞きたくて伺いましたの!」
「ふむ。我が国の伝説に興味を持たれるとは、感心なことですな。近頃はお触れを聞き付けてきた者ばかりで、騒がしくていけない」

 トルネコの申し出に、学者の男は表情を和らげる。

「さて。どこまで、ご存知ですかな?」
「そうですわねえ。天空のお城には、竜の神様がいらっしゃることと。世界のどこかに、天空の剣という伝説の武器があることと。こちらのお城に、天空の兜があることと。天空の盾というも
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