第三十九話
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「……本当にすみませんでした」
「いや、大丈夫で何よりだよ」
あれから、何とか逆上せたエリカさんを脱衣室に届けて扇風機と団扇でエリカさんの身体を冷やした。
「それより……何で逆上せたんだ?」
「それが……」
エリカさんはぶつぶつ言っていたが、結局喋ってくれなかった。
「……喋れるわけないじゃないですか……」
私は自室に戻ってそう呟いた。何で逆上せたのか……それは御風呂に入る直前に日本酒を飲んで勢いをつけたかったんですよ……。
流石に素で突貫するのは私も恥ずかしいので、置いてあった御父様の日本酒一合を熱燗で飲んでから御風呂に突貫しました。
だってグダグダしていると横からナツメさんが取るかもしれませんからね。
あの人エスパー少女(笑)ですから何が起きるか分かりませんよ。
それに……ショウさんの事ですから何人か射止めてそうな予感がしているんです。
候補なのがフスベジムのイブキさんとコガネジムのアカネさん、そしてブルーさんでしょうね。(後にもう一人判明しましたが……)
「兎に角です。今日は私達しかいませんから最悪は……」
「最悪はどうするのよ?」
「最悪はよば……」
その時、私の自室なのにもう一人女性の声が聞こえた。
「隣よ隣。私だって気付いているでしょ」
「……ナ、ナ、ナ、ナ、ナ、ナツメさん……」
隣にはナツメさんがちょこんと正座をしていました。
アバババババ……((((;゜Д゜)))
「別にとって食おうとするわけじゃないわよ?」
「そう言いつつ私に身体を向けないで下さい」
何処かでおぉキマシキマシと言う声が聞こえてますよ。
「何処からお入りに?」
「勿論テレポートよ。何せ私はエスパー少女だからね」
……バレてますバレてます。というより何でそれを知っているんですか。
「エスパー少女だからよ(ドヤァ)」
「ドヤ顔で言わないで下さい」
うぅ、折角二人きりだと思ったのに……。
「エリカさん、どうかしたのか?」
「ひゃゆいッ!? ショ、ショウさんッ!?」
その時、部屋の前にショウさんが来ていました。
はて? さっきからゴソゴソと声がするからどうしたもんやと思ってエリカさんの部屋に向かうと何やら部屋から驚いた声をあげたエリカさんが聞こえてきた。
「何かありましたか?」
「い、いえ。そうではありません」
「そうだ、お前も入ってこいショウ」
襖を開けたのは何でか知らないが此処にいるナツメだった。
「ナ、ナツメ? 何でナツメが此処に……」
「エスパー少女だからよ(ドヤァ)」
「はぁ……?」
ナツメのドヤ顔に俺は唖然とした。そして何故かエリカさんの部屋で宴
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