幕間
Trick@03-1_ツンデレ!!
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乃が幻想御手事件で怪我して以降、治療・看護・監視の
意味を含めて一緒に住み始めた美雪だが、そのことは当人とカエル医者以外には
誰にも知られていないことだった。
「大雨で週末は出かけられそうにないから遊びに来てたの♪」
美雪も適当に嘘をついた。
(信乃に絶対に本当のことは言うなと命令されている)
「美雪お姉様、一人暮らしの殿方のお部屋に遊びに来るというのは
少し無防備といいますか・・・・」
白井も御坂と同じく顔が引きつった笑いを浮かべていた。
「へ? 信乃は襲ってくるとかそういう話?」
「「お、襲う!?」」
美雪の言葉に佐天と初春が顔を赤くして叫んだ。
それを美雪は少しだけ笑った、少しだけ。
「ないない♪ だって退院した後も一緒にいたのにな〜んにもないよ・・・・
・・・・もう女としてのプライドが粉砕するくらいになにもない・・・・」
美雪は虚ろな目で明後日の方向を見ていた。
後ろでは佐春か襲うのキーワードに顔を真っ赤にし、正面では美雪が落ち込んでいる。
この状況を打破すべく御坂と白井は無理矢理話題を変えた。
「そそそういえば雪姉ちゃん!今日は論文仕上げるって言ってなかった!?」
「でですわ! 美雪お姉様も今日のパーティーにお誘いしましたのに!」
「あ〜論文ね・・・・うん終わったよ。
明日に終わらせる予定だったけど調子良くってスラスラ書けたんだ♪
あ、ごめんね♪ こんなところで話し込んじゃって♪ どうぞ中に入って♪♪」
「「(ほっ)」」
話題変更に成功して美雪は復活、御坂と白井は安堵した。
促されるままに中に入った4人はすぐに温かいお茶が出された。
「ん〜おいしい!」
「ですわね」
「美雪さんありがとうございます」
「温まる〜! いくら夏前でも雨のせいで肌寒いかったからね!」
佐天も初春も復活して、4人それぞれが紅茶の感想を言った。
ふと、佐天は気がついた。自分達が持っているものに対する違和感に。
「あれ?」
「どうしたですか佐天さん?」
「・・・どうして4人分のカップが用意されているんですか?」
「へ? あ〜確かに一人暮らしの男の人はティーセットなんておかしいですね」
「そんなことないわよ初春さん。信乃にーちゃん、料理好きだから持ってても
不思議じゃないわよ」
「違いますよ御坂さん! 私が言いたいのは
何で急に来た4人分のお茶がすでに準備されているのかってことです! 」
「「「あ・・・」」」
確かに信乃と美雪、2人が飲むにしては6人分(4人+2人)は多すぎる。
それにカップも座る前にはすでに4つ出さ
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