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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第145話】
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」
その言葉に怒りを堪えきれず、篠ノ之箒は勢い任せで平手打ちをした。
再度乾いた音が鳴り響く――有坂美冬は避けもせず、ただただ黙って叩かれた……。
「はぁっ……はぁっ……!」
「……気がすんだ?怒りに身を任せ、人の頬を叩いたのだから。――お兄ちゃんがいなくて良かった」
それだけを告げると、赤く腫れた頬を軽く撫でる様な仕草をする有坂美冬は、息も荒い篠ノ之箒を一瞥するように見る。
まだ凰鈴音の支えがあるものの、足には力が入り、自分の力で立っている様に見えた。
「……少しは元気出たかな?後は貴女次第よ……悪いけど、ここで勝手に作戦会議、させてもらうから」
「な、に……?」
「ラウラ、入って来てもいいよ?」
言うや、直ぐ様ドアが開かれて室内に入ってくるラウラ・ボーデヴィッヒ。
「……美冬、その頬――」
「大丈夫よ?後で篠ノ之さんに倍返しするから――それよりも、福音は?あれから動いて場所がわからなくなったでしょ?」
「ああ。場所だが、ここ花月荘から凡そ30キロ離れた沖合い上空に目標を確認した。ステルスモードに入っていたが、どうも光学迷彩は持っていないようだ。衛生による目視で発見したぞ」
有坂美冬の叩かれた頬を気にしつつ、ラウラ・ボーデヴィッヒはブック端末を片手に持ち、それに表示された福音の現在地を見せた。
そんなラウラ・ボーデヴィッヒを見た凰鈴音は、ニヤリと表情を変えた。
「さすがドイツ軍特殊部隊。やるわね」
「ふん……。お前の方はどうなんだ。美冬も、二人とも準備は出来ているのか?」
そんなラウラ・ボーデヴィッヒの言葉に、無い胸を張るように凰鈴音が言った。
「当然。あたしが一番インストールするのが遅かったけどね。既に甲龍の攻撃特化パッケージはインストール済みよ」
「村雲・改も大丈夫。一次移行も既に完了済みよ。これが村雲・改のカタログスペック」
自身の端末から、ラウラ・ボーデヴィッヒの端末へと村雲・改のスペックデータを送る。
「……これは」
「……嘘……確か、村雲って第二世代型の筈」
「うん。――村雲は確かに第二世代よ?でも、お母さんが型にはまらず、新機軸のフレームやスラスターの設計をしてそれを発注、そこから組み上げられたから――シャルとセシリア、二人の準備はどうなの、ラウラ?」
「ふっ。それなら――」
その言葉を合図に、ドアが開くとそこにはセシリア・オルコット、シャルロット・デュノアの両名が入ってくる。
「もちろん、既に完了しましたわ」
「僕の方も大丈夫。いつでも出撃出来るよ」
「じゃあ後はお兄ちゃんとみぃちゃん…
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