星屑の覚醒
9 Prototype Begins
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いるか。
そんなことは誰にも分からない。
だが明らかな異常現象だった。
そして彩斗が立っていた場所には、隕石が直撃したというのに無傷の彩斗が立っていた。
「....!?あれは...」
「....!?兄さん...なんですか?」
正確には彩斗ではなかった。
紺色のスーツに白のボディーアーマー、そして全身に走る銀色のライン。
胸に印象的な星形のエンブレム、紺のヘルメットにワインパープルのバイザー。
色は違えど、それはある存在に酷似していた。
「ロックマン...」
その場に居合わせた誰もが理解した。
一度、FM星人の地球侵略から世界を守ったヒーロー、『シューティングスター・ロックマン』とシルエットが瓜二つだった。
違いといえば、全身のラインが黄から銀へ、バイザーの色が赤から鮮やかな紫へと変化している点くらいだった。
だが反面、状況を全く理解していなかった。
どうしてこの場にロックマンが現れたのか、『星河スバル』でない人間がなぜロックマンになれたのか。
だが誰もその答えを知るものはいなかった。
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