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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
9 Prototype Begins
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まぬ夜空を見上げた。


























「!?兄さん!!!」

ハートレスのガヤルドが廃工場前に急停車した。
独自の改造が施されたガヤルドは他のディーラーの戦闘部隊の車両よりも早く、一番乗りに現場へと到着したのだった。
そして行方不明になっていた彩斗が目に飛び込んできた。
メリーはすぐさまシートベルトを外し、ドアを開けようとするが、ハートレスはメリーの腕を掴んだ。

「待ちなさい!!あれが見えないの!?」

ハートレスが危惧していたのは、彩斗に今にも襲いかかろうとするジャミンガーたちだった。
ハッキリ言って今のメリーが立ち向かおうと勝ち目など無い。
常人を超える身体能力を持っている彼らは特殊な武器か、同類の電波人間にしか倒すことは出来ないのだ。
それにメリーには約束していた。
ついてくる代わりに言うことを聞くようにと、ここに来るまでの道すがら約束を交わした。

「でも!!」
「いい加減にしなさい!!すぐにディーラーの武装部隊がやってくるわ!」

ハートレスは平手打ち寸前の自分を必死に抑えた。
この場で感情的になっても仕方ない。
目の前で今にも彩斗が殺されそうになっていようとも、全体の利益を優先する。
それが自分に課した鉄則だった。
バックミラーを覗くと、武装部隊の車両のフロントライトが見える。
残り100メートルといったところだった。
だがメリーは対照的に反対側を見ていた。
彩斗の頭上だ。

「あれは....大変です!!サイトさん...兄さんに隕石が!!!」
「!?」

ハートレスは振り返ると、確かに猛スピードで夜空から眩い隕石が落下してきた。
青白く発光するそれは彩斗目掛けて一直線だ。
直撃すればジャミンガーに殺されるまでもない。
死体すらも悲惨極まりない程に人の原型を残さずにペシャンコだ。
ジャミンガーたちも驚き、急いで彩斗から離れ距離を置き始めていた。
少なくとも半径30メートルは危険だ。
巻き添えを喰らうのはゴメンだと思うのは人情だった。
メリーもハートレスを振り払い、ドアを開けようとする。
だが明らかにおかしな事に気づいた。

「どうして逃げないんです!?」

彩斗は一歩も動かない。
まるで隕石が直撃するのを恐れていないかのように。
むしろ両手を広げ、胸を突き出し、受け入れようとしているようだった。
そして遂に隕石は彩斗に激突した。

「!?キャァァァ!!!」
「!?っく...」

周辺に目に突き刺さるほどの光が飛び散る。
ジャミンガーたちも驚き、両手で自分の目を覆う。
この光は人工衛星からは異常なものとして認識されているのか、それともイカ漁の光と勘違いされて
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