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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
9 Prototype Begins
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つの結論を出していた。

『『『ギャラクシー・アドバンス!!ジャイアントアックス!!!!!』』』

「!?」

3体のジャミンガーはバトルカード「ソード」、「ワイドソード」、「ロングソード」の3枚を読み込み、彩斗にとどめを刺そうとした。
『ギャラクシーアドバンス』。
それは数種類のバトルカードを組み合わせることで起こるプログラムの突然変異だ。
特殊な能力が付与され、大方は威力が大幅に増大する。
そしてこの場では巨大な斧へと変化し、それを頭上高く掲げた。

「!?....来い..」

彩斗には打つ手は無かった。
両手の干将と莫耶などの剣では正直言って相手にならない。
模造品で本物程の威力もないのだ。
この場で彩斗に残された最後の希望。
それは先程も彩斗を守り抜いた盾、『電波障壁』に他ならなかった。
彩斗の意識に関係無く現れては、彩斗の命を護り抜く。
だが反面、一度防げば、再び現れるまでタイムラグがあるのだ。
いつ現れるか分からぬ盾に頼るのは馬鹿らしいと自分でも思っていた。
しかし、その盾はその思いに応えた。

『『『ハァァァァ!!!!』』』

「う....ウワァァァァァ!!!!」

3人のジャミンガーが振りかざしたジャイアントアックスに現れた電波障壁がぶつかる。
恐ろしいまでに雷が唸っているような音と光が工場内に響き渡る。
3体1という状況自体がフェアではないというのに、電波障壁はかなりの健闘を見せた。

「アァァァァ!!!!」

電波障壁を通じて彩斗の体にも激痛が走る。
電波障壁はまだまだ抵抗できる。
だがそれを発生させている彩斗の体が限界だった。
遂に凄まじい音ととともに電波障壁は砕け散り、彩斗は吹っ飛ばされた。

「!?ウワァァァ!!!!」

吹っ飛んだ彩斗は工場の窓ガラスを突き破り、工場の外で転がる。
辺りに製造したまま出荷されなかった釘やボルトなどが散乱しているというのに、何処にも突き刺さらなかったのは奇跡としか言いようがない。
この廃工場はもともとこの手の部品を作るための工場だった事をようやく思い知った。

「ウゥゥ...アァァ......」

彩斗はゆっくりと立ち上がる。
既に体は限界、いっその事、立ち上がらずに死んだふりでもした方がマシにも思えた。
だが立ち上がったのはここで演技とは言っても死ぬのは嫌だったからだ。
突き破った窓から続々とジャミンガーたちが出てくる。
雨がますますひどくなっていく。
彩斗の体についていた血が流されていくのだ。

「...あぁ...」

彩斗はため息をついた。
もう終わりだと思っていた。
空さえも自分を貶しているように感じ始める。
ジャミンガーたちによる身体的な暴力、そして雨を打ち付ける精神への暴力
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