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SAO─戦士達の物語
キャリバー編
百三十話 器の剣
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は……ッて言うか、他の小説とかマンガで出るのって大抵《カリバー》じゃない?《エクスカリバー》」
「あ〜、そう言えばそうかもね。何処かの女の子アーサー王の絶対勝てる剣も、カリバーって読んでたし」
「へぇ、美雨読んだ事有るの?結構古いマンガなのに」
「えへへ〜、好きだったからね〜。ゲームもやったよ」
「おーい、話が流れてないか?てか何の話だよ」
「運命と騎士の話だろ」
和人の言葉に涼人が突っ込むが、どうやら分かって居ないらしく首を傾げる。仕方ないので後で教えてやるとしよう。それはともかく……

「シノンさんもその手の小説とか、読むんですか?」
直葉もそう言った小説が好きなので、目を輝かせている。そんな視線にてれたように詩乃は笑った。

「中学のころは殆ど図書館の主みたいな物だったから。アーサー王伝説系の本も幾つか読んだけど、多分訳は全部《カリバー》だったと思う」
「けど、そう言うのって大体、幾つか読み方有るんじゃない?」
「はいです!」
里香の言葉に答えたのは、恐らくはネットの情報をあさったのだろうユイだ。

「主な所では、《カレドヴルフ》《カリブルヌス》《カリボール》《コルブランド》《カリバーン》、《エスカリボール》等が有るようです」
「そ、其処まで多いとは思わなかったわね……」
言った本人である里香も流石に引き気味だ。

「でも、しーちゃんどうして突然そんな事?」
美幸の問いに、詩乃は紅茶を飲んでいた手を止める。

「うん?えっと、大した事じゃないんだけどね……《キャリバー》っていうと、私には別の意味に聞こえるから、ちょっと気になって」
「?」
言いたい事が分からず、首を傾げる美幸の左前で、苦笑しながら杏奈が言った。

「あぁ、成程。そう言えばシノンは《50キャリバー》使いだったわね」
「そう言う事。まぁそれを言うと……」
言いながら、詩乃は涼人の方を見る。

「この人も《フィフキャル》使いなんだけどね」
「ん?」
ノンアルコールのシャンパン(別に本物でも良いが幼馴染が絶対に煩いので)をちびちびやっていた青年がとぼけるように首を傾げてニヤリと笑う。

「?どう言う事?」
しかしそう言った用語等使われても相変わらず美幸には意味が分からない。一部、明日奈や和人たちも同様で、首を傾げているので、再び苦笑して詩乃は口を開く。

「銃の口径の事を、英語で《キャリバー》って言うの。例えば、私のへカートUは50口径だから《フィフティ・キャリバー》。エクスキャリバーとつづりは違うと思うけどね」
ちなみに、エクスカリバーの綴りは《Excalibur》。口径を意味するキャリバーの綴りは《caliber》である。
尚どちらかと言うと、カリバーとキャリバーは言語圏による発音の違いによるものであると言えよ
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