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保安官
第一章
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「そうだよ、生まれはカンサスでな」
 村人ではなくバーボンに誘われて話す。
「そこからここまでだよ」
「流れてきたのか」
「三年いた場所はここがはじめてだよ」
 目を細めさせてこうも言う。
「いい場所だよ、それに西部自体が落ち着いてな」
「あんたもそう言うんだな」
「これを抜くこともなくなったよ」
 ここで腰のホルスターを見る、そこには黒く冷たく輝く相棒がある。
「いい時代だよ」
「これまではやっぱりだよな」
「ああ、それなりにな」
 この辺りはぼかして言う。
「抜いたよ」
「そうだよな、西部で流れ者をやってるとな」
「抜かないで生きていられないさ」 
 西部とはそうした場所だった、少し荒野を歩くとならず者が出て来る。それにインディアンや獣達がいる。安全ではない世界だったのだ。
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