一部 浮遊城アインクラッド編
旅立ちと出会いと
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ずさる。
「たーすーけーてー!!!」
この声、さっきの女の子だ。
彼女は必死の形相で走ってくる。
「く………く………」
もう人探しはしない、俺は心に決めた。
「来るなー!!!」
俺は洞窟内を右へ左へ駆け回った。
モンスターに追われていた少女は何故か俺にずっとついてきた。
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《洞窟内部》安全エリア
「ご、ごめんなさい! まさかこんなところにもう人がいるとは思わなくて!」
少女は凄い勢いで頭を下げ謝ってきた。
「い、いや! 大丈夫だから頭を上げて!」
「本当ですか?」
少女は頭を上げ、上目遣いで見てくる。
「本当っ、だから!」
俺はこの少女の顔を今はっきりと見た。
女の子が確実に少ないSAOで女の子だけで珍しいのに、更にこいつは……
「どうかしたんですか?」
可愛かった。
「な、んでも、ない……………です」
「?」
この空気が耐えられなく、話始めた。
「そういえば、なんでこんなところに?」
「あ……はい、私は最初、友達と行けるとこまで行こうってことになって……この洞窟で休もうってなって……それで! はぐれて………ぐすっ!」
少女は突然泣き出してしまった。
「ちょ! おい、泣くなって!」
俺は必死に少女を慰めようとする。
「でも……でも……」
そこで俺は閃いた。
「……一度、《はじまりの街》まで戻ろう、あそこなら何か分かるかも!」
「…………(コクン)」
少女は目に涙をたっぷりと溜め頷いた。
「よし! じゃあ、自己紹介、俺はソウスケ、君は?」
「わ! 私はひなも…じゃなくてサキって言います!」
名前まで可愛いな……
「しばらくよろしくな、サキ!」
「は、はい! よろしくお願いします、ソウスケさん!」
サキは思い切り頭を下げる。
「もっと気楽に行こう、年近そうだし!」
「は……うん!」
そして、俺達は《はじまりの街》へと向かって行った。
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