第四十八話 世界を変えるもの
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を乗せているのだ。
「いいや、目的地はダイダロス基地だ。そこに用意されたレクイエムを使う」
レクイエム―――ジブリールが用意していた最後の切り札。戦術級の切り札ならば例の緑の高機動MAや蒼い機体などがあるが、戦略級の戦況を一瞬で変えるための兵器はこれが最後だ。だが、アズラエルの忠言によって、中継ステーションと偽って着々と用意されていたもう一つの兵器があった。
「コロニーレーザーか……どの程度役に立つかは知らんが、レクイエムと同様の事が出来るならば、十分に戦略価値はある。悪いが私は死ぬわけにはいかんのでな……シャトルを発射させろ!」
アズラエルがそう指示を出してシャトルの発進準備を整え始める。それと同時に残りのロゴスに従う連合メンバーに通信が行き渡り、用意された移動手段を一斉に出撃させるよう指示する。
セイラン保有のシャトル、モルゲンレーテの飛行機、連合の用意した船や潜水艦、そういった様々な脱出手段を用意することで相手にどれが本命なのかを悟らせないようにする。ヘブンズベースでも使った単純で有効的な策。さらに言えば、今回は連合のメンバーを脱出させるための移動手段でもあり、故にロゴスに与し、オーブにまで連れてきた連合の部隊も裏切ろうとするメンバーは少ない。
「見ておれ、デュランダルめ……私が宇宙へ上がった時が貴様の最後だ」
そう言って、アズラエルの乗るシャトルが動き出す。シャトルは宇宙へと向かって動き出した。戦場は宇宙へと移り変わる事となる。
◇
「これは……!グラディス艦長!」
『ええ、分かっているわ。こちらでも確認しました』
艦の護衛についていたアスランがシャトルの発進に目を向ける。
「ルナマリア、フォースシルエットの準備を。俺は先に行って叩く。ショーン、艦の護衛は任せるぞ」
『分かりました。逃がさないで下さいよ』
そうしてセイバーをMAへと変形させ、そのままシャトルに向かう。おそらくはあのシャトルがロゴスの二人が乗っている脱出艇。
「どうあっても逃げ切るつもりか!」
そうしてシャトルに近づき始めるとウィンダムや105ダガーが現れ、シャトルの脱出させようとセイバーを止めにかかる。
「邪魔をするなッ!お前たちも、こんなことをして何になるのか分からないわけじゃないだろう!」
『青き清浄なる世界の為に!』
MA状態のままでビームブレードを展開して突破を図る。収束ビーム砲でルート上に居た敵を追い払い、ビームライフルで背面のジェットストライカーを撃ち抜く。そして、回転させながら移動することによってセイバーの前に出てきた敵を切り裂いた。速度を緩めないままに突破し続けるアスラン。ついにシャトルを捉える。
「こちらはザフト軍特務隊フェイ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ