第四十八話 世界を変えるもの
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げる人間でしかありえないのだ。
ラウ・ル・クルーゼの現身であるレイ・ザ・バレルでは不可能。未だSEEDの因子しか持ち得ていないアスラン・ザラでも無理だろう。無論、今も戦い続けるSEEDでもNTでもないクラウ・ハーケンでは勝つことなど、とてもではないが無理な話なのだ。
『けれど、このオーブ戦において君の存在は邪魔なんでね。足止めさせてもらう!』
◇
三機のドムに損傷を与えつつも、自身の機体もシールドを失い、多少なりとも機体に損傷がある状況で、アレックは左手にビームライフル、もう一方の右手にビーム・ソードを構える。
『ヘルベルト、マーズ!あの白いのにもう一度ジェットストリームアタックを仕掛けるよ!』
『今度はしっかりと落とさせてもらうぜ』
『生憎、落とさないってわけにはいかないんでね』
三機がアレックを警戒しながらも体勢を立て直して構える。アレックは武人としてのミスター・ジェントルとしての誇りからか、そこを付け狙う様な真似はしない。そして、縦列に並び、再び三機は構えて突撃する。
「来いッ!」
『『『ジェットストリームアタック!!』』』
縦に並び、突撃する戦い方。初見殺しではあるだろう。艦隊戦ならば圧倒できるかもしれない。そして、正面からの防御手段であるビームシールドとスクリーミングニンバスは非常に優秀だ。だが―――
「それゆえに、貴様ら三機の連携は崩れ去った時ほど脆いものはないぞ!」
攻撃が届く直前にブーストを全開にして横に移動するアレックのガルバルディα。すぐさま向きを変えようとするが、向きを変えたことによって横一列に並ぶように姿が見える。
『なッ、しまった!?』
「容赦はせん!」
ヘルベルトのドムに向かってビームを放つ。ビームシールドをぎりぎりで展開させたが、そうやって止まった隙を狙い、そのままアレックは突撃してビーム・ソードで貫いた。
『ウオァァァ―――!?』
『ヘルベルトォッ!?』
ヘルベルトのドムが爆発する。ガルバルディαはそのまま下がりつつビームライフルで牽制した。二機のドムはやってくれたなとばかりに反撃するが、三機の連携が無くなった為、あっさりと攻撃を躱していく。
しかし、ヒルダ、マーズ共にどちらが勝者なのかははっきりと理解していたのだろう。そのまま射撃を続けるだけで、後退しつつあった。
◇
「それで、目的地は月のアルザッヘル基地ですか?」
シャトルに乗り込んだブルーノ・アズラエルとその護衛は発進準備を進めていた。ヘブンズベースと同じで囮の脱出用の移動手段を幾つか用意している。とはいえ囮といっても人が乗らないわけではない。そちらの方には準備させていたNダガーNなどといったロゴスの一部の部隊
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