第1章 剣の世界
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ソードスキルを何度も繰り出しては楽しげな奇声を上げている。
クライン「しっかしよ...こうして何度も見渡しても信じらんねえな。 ここがゲームの中だなんてよう
キリト「中って言うけど、別に魂がゲーム世界に吸い込まれたわけじゃないぜ。 俺達の脳が、眼や耳代わりに直接見たり聞いたりしてるだけだ...ナーブギアが電磁波に乗せて流し込んでくる情報を」
クライン「そりゃ、おめぇは慣れてるんだろうけどよぉ。 おりゃこれが初のフルダイブ体験なんだぜ! すっげえよな、まったく...マジ、この時代に生まれてきててよかったぜ!!」
キリト「大袈裟な奴だなぁ」
二人は笑いながらも、内心では同感していた。
ヤマト「さてと...どうする? 勘が掴めるまで、もう少し修行しておく?」
クライン「ったりめえよ! ...と言いてぇとこだけど...そろそろ一度落ちて、飯食わねぇとなんだよな。 ピザの宅配、五時半に指定してっからよ」
キリト「準備万端だなぁ」
クライン「おうよ! あ、んで、俺その後、他のゲームで知り合いだった奴とはじまりの街で落ち合う約束してあるんだよ。 どうだ、あいつらともフレンド登録しねえか?」
キリト「え...うーん...そうだな...」
歯切れの悪い返事に、クラインはその理由を悟ったのか、すぐに首を振った。
クライン「いや、もちろん無理にとは言わねえよ。 ヤマトは?」
ヤマト「ごめん、しばらくはキリトと一緒に行くつもりだから...でも落ち着いたらその時にでもいいかな?」
クライン「そうか! まぁそのうち、紹介する機会もあるだろうしな」
キリト「...ああ、悪いな、ありがとう」
クライン「おいおい、礼言うのはこっちの方だぜ! おめぇらのおかげですっげえ助かったよ、この礼はそのうちちゃんとするからな、精神的に」
にかっと笑い、クラインは時計を確認する。
クライン「ほんじゃ、おりゃここで一度落ちるわ。 マジサンキューな、キリトにヤマト。 これからもよろしく頼むぜ」
ヤマト「こちらこそよろしく!」
キリト「また聞きたい事があったらいつでも呼んでくれよ」
クライン「おう。 頼りにしてるぜ」
三人はお互いに握手を交わしそして手を離した
しかし、彼等にとって、アインクラッド...あるいはソードアート・オンラインという名の世界が、楽しいだけの《ゲーム》であったのは、まさしくこの瞬間までだった。
クラインが一歩しりぞき、メニューウィンドウを呼び出す。
ヤマトとキリトも数歩下がって、これからどうするかを話し合っている。
直後。
クライン「あれっ?」
クラインの頓狂な声が響いた。
クライン「なんだこりゃ...ログアウトボタンがねぇよ」
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