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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
六十二話:初デート的ななにか
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 なんだ、この子供のケンカみたいの。

 互いに譲らず言い合いを続けるヘンリーとじいさんに、どう言って止めるべきか考えていると。

「はいはい、そこまで」

 バニースタイルの女性が、割り込んできました。

「む、なんじゃ、イナッツちゃん」
「ダメでしょ、おじいちゃん。いくら可愛い娘だからって、適当なこと言ってベタベタしちゃ」
「やっぱ適当かよ!」
「ごめんなさいね、お年寄りのすることだから。許してやってくれないかしら。次から、ちゃんと止めるから」

 バニースタイルの女性、イナッツさんに宥められて、双方なんとか矛を収めます。

 イナッツさんが、私に向き直ります。

「あなたも、ごめんなさいね。って言っても、気にしてなさそうだけど。……って、やだ、女の子よね!?綺麗だし、可愛いのに、なんかカッコいいわね!これで男だったら、絶対惚れちゃうわ!ね、お名前は?」

 オープンだなあ。
 こんなに言い切られたのは、初めてだ。

「ドーラです。こっちは、ヘンリー」
「ドーラちゃんに、ヘンリーくんね!さ、入って入って。今、お茶淹れるから。おじいちゃんは、私と一緒よ」

 ちゃきちゃきと場を仕切り、じいさんの手を引きながら、私たちを奥へと案内してくれるイナッツさん。


 勧められた椅子に腰掛け、じいさんとイナッツさんが戻るのを待ちます。

「おい、ドーラ。いいんじゃねえか?もう。指導なんか受けなくても、お前なら仲間にできるだろ」
「うーん。でも、知らない情報があるかもしれないし。やっぱり一応、受けときたい」
「……わかった。なら、俺が、守る」

 決意を込めた感じで、言われましたが。
 そんな、大層なことか。

 とか言ってる間に、お茶とお茶請けを持ってじいさんの手を引いて、イナッツさんが戻ってきました。
 なんかもう、イナッツさんが主体みたいだなあ。
 介護してるみたい。

「お待たせ!じゃ、おじいちゃん。いいわよ」

 じいさんが私の向かいに、イナッツさんがヘンリーの向かいに掛けて、じいさんがもっともらしく頷きます。

「うむ。では、モンスター使いの心得を、教えて進ぜよう」
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