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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第11話
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ね。もう休んでいいわよ」
俊吾は朦朧とする意識の中でその言葉を聞き、そして意識を手放した。
◇ ◆ ◇ ◆
「さて……アルメル、その娘を放してもらえる?」
「それはできない相談ね」
「じゃあ、やることは決まってるわね」
「そうね……」
二人は体を緊張させる。先に攻撃を仕掛けたのは、楯無だった。
水をアルメルの周りで霧状にさせる。そして、一気に熱を上げ、相手のシールドエネルギーを知らぬ間に削る。だが、アルメルは即座にその場から離脱。離脱しながらも銃で応戦。その弾丸を楯無は水のカーテンで防ぐ。銃の攻撃が効かないと分かると、アルメルは近接ブレードをコール。楯無に突っ込む。
楯無もそれに応戦するために、蛇腹剣(ラスティー・ネイル)をコール。つばぜり合いの状態になる。
「腕は鈍ってないようね、楯無」
「それはこっちのセリフよ、アルメル。あなた、最近表舞台に立ってないじゃない。こういうことばっかりやってたんじゃないの?」
「…………」
沈黙は肯定という意味なのだろう。アルメルは楯無を突き放し、切りかかる。その攻撃は変則的であるが、なめらかで鮮やか。初めて見るものを翻弄、魅了する。だが、楯無はその攻撃を冷静に対処していく。どの攻撃も、楯無には届かない。
「でも、あなたは腕落ちたんじゃない?」
「っ!」
楯無の一言にアルメルは目に見えて怒っているようだった。動きが直線的になり、大振りになる。楯無はその攻撃をそっと受け流す。すると、アルメルは体勢を崩しその場に倒れこむ。その間、楯無はランスに水を纒い、高周波振動させる。
蒼流旋。この武器は、水を纏いながら攻撃しランスの攻撃だけでなく、水の振動でも相手にダメージを与えるという武器だ。
それを構えながら楯無は言った。
「アルメル……今からでも遅くないでしょ?こんなことはやめて」
「私には……後がないのよ。もう、私の存在意義はこれだけなのよ…………」
「…………」
アルメルの言葉を聞いた楯無は何も言わなかった。その気持ちが手に取るように分かってしまうから。アルメルの言葉の真意は分からないが、アルメルから戦意は見られなかった。
「……アルメル、そこに寝てる二人を連れて帰りなさい」
「……え?」
「今回のことは別な方向で責任を取ってもらうわ。だから、絶対に表に戻ってきなさい」
「…………ありがとう。絶対に戻ってみせるから」
アルメルはそう言って、リヴァイブの操縦者を抱え消えていった。
「さて……そろそろ頃合かしら」
楯無はそう言いながら、その場から消えていった。
◇ ◆ ◇ ◆
「全機落とされただと!?」
「はい」
デ
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