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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第11話
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「良く避けたわね。今の攻撃は私の必勝パターンなんだけど。よけられたのはいつ以来かしら……」

アルメルはそう言っているが、俊吾にとってはただの奇跡でしかない。たまたま、体を少し動かしたお陰で先程の上からの攻撃をよけられたのだ。そして、俊吾のシールドエネルギーは9になっていた。

俊吾は内心焦っていた。攻撃をするどころではない。避けるだけで手一杯なのだ。何も出来ない。実力差を見せつけられ、俊吾はこの場をどうするか迷っていた。特攻覚悟で攻撃を仕掛けるか、シャルルを強引に連れ出し、森を抜けきるか。

特攻するにもどうしようもない。俊吾は後者を選ぶ。シャルルの場所を確認すると、先程の一連の動きで旬後の後ろに姿はあった。俊吾はタイミングを測り、逃げる準備をする。シールドエネルギーも9しかないので瞬間加速は使えない。森の木々を上手く利用して、森を最速で抜ける。そう考える。

「あら、何かしようとしてるのね。良いわよ、来なさい」

アルメルは何もかもお見通しのようだ。だが、自分への攻撃と思っているらしく少しだけ油断させることができそうだ。俊吾は右手に近接ブレードをコール。そして、アルメルに投げつけた。

「そんなんじゃ当たらないわよ」

俊吾はアルメルが近接ブレードに気を取られている隙にシャルルを抱える。そして、一目散に逃げ出す。木々を上手く使いながら、逃げる。だが

「……そうするのはわかってたわ」

すぐ真上から声が聞こえた。続いて、背中への強い衝撃。俊吾は地面に倒れる。

「少し話しただけでわかるわ。あなたは頭が良いから絶対にこうするだろうって」

完全にお見通しだったようだ。踊らせれていた。相手の方が何枚も上手だったらしい。俊吾は抵抗しようとするが、シールドエネルギーは尽き、ISは動かない。

「それにしても驚いたわ。あの二人を倒せると思っていなかったから。シールドエネルギー上限3000まで行っての初めての試験だったけどね」

アルメルはそう言いながらシャルルを抱える。俊吾はISの効力がなくなってきて、意識が朦朧としている。

「ああ、そういえば。あなたのISは第三世代だったわね。あなたも一緒に連れていけば問題も解決するかもしれないわね」

アルメルはそう言って、俊吾に触ろうとする。すると、目の前に水が現れる。咄嗟にアルメルはその場から立ち退く。

「この水は……」

「久しぶりね、アルメル」

その場に現れたのは楯無であった。

「あら、楯無。久しぶりね。いつぶりかしら?」

「半年ぶりね。あなたには会いたかったけど……こんな形では会いたくなかったわ」

「奇遇ね。私もよ」

話をしながら二人は、相手の様子を伺う。手の内を探っているのだ。

「俊吾くん、良くやったわ
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