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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第11話
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協力するんだ!」

俊吾は心からの疑問を言った。

俊吾は憧れていたのだ。アルメルと言う人間を。気高く、それでいて優雅、時には野性的で聡明なアルメルを。そんなアルメルが何故、あんな人間に協力するんだ、と疑問が出てくる。

「私はね……あの人に助けられたのよ。何にも無い私にこの子を与えてくれた」

アルメルはリヴァイブを撫でながら言った。

「私に存在意義を与えてくれたあの人に私は感謝してるの」

「……そんなの、利用するだけかもしれないじゃないか!」

「そうね……。私もそんなことは分かってるわ。それでも私はあの人に忠誠を捧げると決めた。だから」

アルメルはライフルをコールする。

「邪魔するなら、私はあなたを倒さなければならない。それがIS初心者のあなたでも」

圧倒的存在感。その体から出る闘志はとても恐ろしく、そして美しかった。

「……俺もシャルルを連れて行かせるわけにはいかない。シャルルには人並みの幸せを掴んでもらいたいんだ」

俊吾も近接ブレードを2本コールする。

「そう……私はさっきの二人みたいに甘くはないわよ?だけど、安心して。私のISのシールドエネルギーはちゃんと競技仕様だから。何だったら、私のシールドエネルギーを分けて同じ数値にする?」

その事を公言するということは、余程の余裕があるのだろう。

「別にそんなことしてもらわなくても構わない。こちらもまだまだ余裕だ」

俊吾は虚勢を張る。それが虚勢だというのは誰の目から見ても明らかで。

「そう……あと、安心して。ハイパーセンサーは使えるから」

気づかなかったが、ハイパーセンサーが機能していた。

「さて、準備は終わったことだし、そろそろ行かせてもらおうかし……ら!」

アルメルは瞬間加速を使って、俊吾に接近する。

速い!!!

どんな状況にも対応できるようにしていた。だが、アルメルの瞬間加速は予想していたものよりも上だった。

俊吾は何とか横に避けるが、アルメルの追撃は続く。俊吾の避けた方向にライフルを撃つ。俊吾はそれを避けるが、避けた先に弾を撃たれる。それも何度か避ける。が

……!弾が変わった…………!?

撃たれている途中で弾の種類が変わったのだ。ライフルからショットガンに。銃の撃つ間隔は一切変わっていない。ライフルをギリギリ避けていた俊吾だったが、広範囲のショットガンは避けきれない。そう思い、シールドを即座にコール。弾を防いだ。だが、アルメルの追撃は止まない。

シールドを使ったことで、俊吾の視界は狭くなっていた。シールドを退かすと、アルメルの姿を確認できない。

「こっちよ」

上から声がしたかと思うと、スラッグ弾が腕を掠める。俊吾は即座にその場から離脱する。

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