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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第11話
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残りシールドエネルギー28。サブマシンガン、スナイパーライフル、ショットガン、グレネードランチャー、ハンドガン、ダガーナイフを使い切っての勝利である。この後、動かれても困るので俊吾は楯無に貰った麻酔銃、M9を二人に撃つ。これで最低二時間は起きない。二人を運んで、IS学園に預けようと思い森を抜けようとする。すると、後ろから音がする。何だと思い、そこを見ると雑誌で何度も見たISがあった。

「なっ!…………そのIS……あんたはまさか…………!」

「こんにちは、男のISパイロットの大海俊吾くん。いえ、この時間だとこんばんわになるのかしら?」

「何で…………ここに」

そこにいた人物。それはフランス国家代表『アルメル・ベルラン』であった。そしてそのIS『ラファールリヴァイヴカスタム』を纏ってそこにいた。

アルメル・ベルランは第二回モンドグロッソでベスト4に入る程の実力者。操縦技術も然ることながら、恐るべきは武器の切り替えの速さだ。シャルルのラピッド・スイッチと言う武器早替えがあるが、その比ではない。武器の切り替えの速さは0、01秒を下回る。その速さを武器に拡張領域、後付武装ともに通常のリヴァイブの5割増である。

ラファールリヴァイブカスタムは、青を主調としたデザインで、基本スペックはリヴァイブと一緒だ。だが、少しアルメルに合わせてピーキーな代物となっている。一般の操縦者が乗れば、操縦がままならぬくらいピーキーである。このISの青は操縦者であるアルメルのイメージと非常にマッチしていて、とても似合っている。その姿を最初に見たとき、俊吾は見惚れ、そして憧れた。俊吾がリヴァイブを好きになった瞬間である。

俊吾は何故ここに?と思ったが、一つ思い出す。アルメルはデュノア社と契約を結んでいるのである。カルロスの命令でここに来たのかもしれない。非常に厄介だ、と思いながらどうするか考えているとアルメルの足元に見慣れた顔があった。

「シャルル!!」

俊吾の声に反応しないことを見ると、気絶しているのか、又は眠らされているのか。それは分からないが、これで確信した。アルメルは敵だと。俊吾は戦闘態勢に入る。だが、俊吾は文字通り満身創痍である。実体ダメージはほとんどないが、シールドエネルギーが雀の涙しかない。

「あら、私と戦うの?私は別にいいけど、あなたはそれで大丈夫なの?さっきまであの二人を相手にしてたのに。シールドエネルギーもほとんどないんじゃないの?」

「っ!」

全てを見通されている。だが、そんなことは俊吾も百も承知だ。自分が完全な状態であっても勝てるわけはないだろう。

「ここで見逃してくれればそれで終わりよ。私はこの娘を社長のもとに連れて行けばそれでいいの」

「何で…………何であんたほどの人が、あんな人間に
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