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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第11話
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、何があるか分からないので、体を緊張させる。

『俊吾くん、聞こえる?』

ISのコアネットワークを繋いで、楯無が話しかけてきた。

「はい、聞こえます」

『もう森についてると思うけど、有力な筋から連絡があって敵の総数が分かったから教えるわ。そっちの西の森にISが2機、こっちが3機で総数ISは5機。歩兵もいるとは思うけどこっちはわからないから気をつけて』

「了解です。楯無さん、気をつけて」

『私は大丈夫よ。俊吾くんこそ、気をつけてね?』

「分かりました。じゃあ、通信終了します」

『分かったわ。何かあったら、通信してね』

そう言って、楯無は通信を切った。

「さて、早く決めないと面倒になりそうだな……」

現在時刻は、四時を回り夕暮れになっている。今は五月の中旬で日がかなり伸びてきているのだが、まだ日は短い。早く敵を排除しなければ、暗闇での戦いになる。だが、ハイパーセンサーがあるので問題はないだろう。それでも、できる限り暗闇になる前には倒したい。そう思い、俊吾はISを展開して森に突っ込んだ。

「……敵がいない?」

そんなことはないはずなのだが、敵が見つからない。ハイパーセンサーを駆使しているのにだ。その時

―――バン!

銃声がした。そして、シールドエネルギーを確認すると、減少している。今の銃声は俊吾に向けられたもの言うわけだ。俊吾は瞬時に周りを索敵する。すると、さっきは気づかなかったが、西方面五十メートル先の木の影にリヴァイブが見えた。俊吾はスナイパーライフルをコール。リヴァイブに向けて五発放つ。弾は全弾命中し、木の影からリヴァイブが飛び出してくる。

そこをサブマシンガンに切り替えて、攻撃を継続。相手も攻撃してくるが、木を盾にして俊吾は防ぐ。銃声が止み、サブマシンガンをリロードする。そこで、一つ気付いた。

……あと一人はどこだ?

楯無の話によると、ISは2機いるはずだ。だが、今応戦しているのは1機だけ。ということは、もう1機がどこかに隠れているというのことなのか。それとも、楯無の情報に不備があったのか。……今は考えても分からない。

「……いいや、とりあえず、あの1機を落とそう」

俊吾は今相手している1機に集中することにした。リヴァイブは先程と同じ位置におり、狙うのには格好の場所である。俊吾はダガーナイフをコールし、リヴァイブが隠れている木の隣の木にナイフを投げた。すると、リヴァイブは驚いて、木の影から出てくる。そこを俊吾は、サブマシンガンで攻撃する。相手はさらに焦り、体勢を崩す。そこを狙い、俊吾はグレネードランチャーをコールし弾を撃ち込む。

ここで1機を落とせると思ったとき、後頭部から強い衝撃を受ける。あまりに強い衝撃で意識が飛んだが、ISが無理
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