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とある星の力を使いし者
第83話
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ったら合流するよ。」

「分かったじゃん。
 だけど、早く終わらして合流するじゃん。」

「ああ、それまであいつらの子守をお願いするよ。」

そう言って、電話を切る。
そして、すぐ目の前にあるビルを見上げる。
窓一つないビル。
麻生は自身にかかっている重力を軽くして、そのままジャンプしてビルの屋上まで飛ぶ。
このビルは学園都市で一番高い。
此処からなら学園都市全体を見渡せるだろう。
弓を創り、麻生は目を瞑った。









此処は第二三学区。
滑走路には三つの陰があった。
一つは上条当麻、一つはステイル=マグヌス、一つはオリアナ=トムソン。
土御門は五〇〇メートル後ろのフェンスにもたれ掛っている。
オリアナの罠に引っ掛かり、手足を火傷してしまい動けなくなった。
魔術を使った影響と一度オリアナに襲撃されそれによって負った怪我が重なり、注意力が散漫になっていた。
さらに「使徒十字(クローチェディピエトロ)」は星座の位置を利用して発動する魔術霊装。
発動時間が大雑把にしか分からなかったので焦っているのも重なって、オリアナの罠に気づかなかった。
上条はステイルに火傷の治療を頼もうとしたがオリアナがそれを許さなかった。
このまま立ちどまっていては動けない土御門に被害が及ぶ。
上条とステイルは二人でオリアナに挑む。
オリアナは単語帳と二人の動きを読み、カウンターを仕掛けるという戦法で二人を追い詰める。
一度は窮地に立たされるが、ステイルと上条に全く噛み合わない連携がオリアナを追い詰めた。
オリアナは相手を動きを読んで、それに合わせてカウンターを仕掛ける。
それはステイルと上条が組んでも変わりはしなかった。
だが、それは二人の連携が噛み合っていたらの話だ。
全く噛み合わない二人は連携がなっていない。
それはオリアナにとって非常に読みづらい事だった。
しかし、オリアナの反撃でステイルは倒れるが、上条の拳と言葉でオリアナを倒す事はできた。
ステイルはオリアナからリドヴィアと「使徒十字(クローチェディピエトロ)」の居場所を聞こうとした時だった。
ステイルの傷はお世辞にも軽いとは言えない。
上条は包帯の代わりになる物を探そうとした時だった。

「心配する必要はないかと。
 もうすぐ全てが終わりますので。」

言葉が聞こえた。
女性のものだ。
オリアナよりも、歳は上のように思える声。
上条は周囲を見渡したが誰もいない。
声は、すぐそこで倒れているオリアナの懐から聞こえてきた。

「・・・・通信を、妨害する結界が、途切れたせいだね・・・」

オリアナは上条とステイルとの戦いは始まる前に周りに戦闘音や応援を呼ばれないように通信を妨害する結界を張っていたのだ。
だが、
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