第0章 始まりの時
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ブォン! ブォン!
朝の剣術道場の広間に素振りの音がする。
しかし少年が振っているその得物は竹刀や木刀、模造刀ではなかった。
正真正銘、本物の「真剣」である。
これが素振りをしている少年「高峰大和」の朝の日課である。
大和「97...98...99...100!」
ふぅ...っと一息つき床に置いてあった鞘を手に取り刀をその鞘に納めた。
大和「あっ...もうこんな時間か...」
道場に立て掛けある時計を見ると時刻は6時45分...
そろそろ準備しなければ学校に遅れてしまうので、大和は刀を元の位置に戻し、道場を後にし、シャワーを浴びる事にした。
大和「ふぅい〜...さっぱりしたぜ〜」
シャワーを浴び終え、制服に着替えた大和は台所に行き朝ごはんの用意を始めた。
ご飯、味噌汁、鮭の塩焼き、いつもの献立だ。
大和「いただきます」
そういい大和は箸を手に取り朝ごはんを食べ始めた。
大和「ごちそうさまでした」
食べ終わると食器を片付けて、鞄を持ってリビングにいく。
そこにはお仏壇が置いてあり二人の男女の写真が置いてあった。
大和はお仏壇の前に座り、手をあわせて目を閉じた。
大和(父さん...母さん...いってきます...)
♪ピンポーン
大和「おっ...来たか」
インターホンの音がなり、大和は立ち上がると玄関まで歩きはじめた。
扉を開くとそこには大和の幼馴染みの少年「桐ヶ谷和人」がいた。
大和「ウッス和人!」
和人「おはよう大和、んじゃ行こうか」
大和と和人はそのまま学校に向かった。
大和「そういやいよいよ明日だよな、ソードアート・オンラインの発売日って」
和人「あぁ...すごい長く感じたよ」
大和「ずっと楽しみにしてたもんな和人は...βテスト終わった時は死んだように元気なかったのにな」
和人「し、仕方ないだろ、終わるまではすごくやりこんでたんだからさ...終わった時には自分の半身持ってかれたような感じだったよ...」
大和「大袈裟な...まぁ俺もβテストやってたから気持ちはわかるけど」
ソードアート・オンライン...
《ナーブギア》と呼ばれる流線型ヘッドギアを使い仮想現実には入り込むVRMMORPGである。
明日はその発売日、つまり正式サービス開始日である。
和人「大和もやるんだろ?」
大和「もちろん! ただ道場の事もあるからそんなに頻繁にはできないけど」
和人「その時はレベル上げに付き合ってやるよ」
大和「頼むよ相棒」
二人は拳と拳を軽くぶつけ合った。
しかしこの時二人は知らなかった。
楽しむはずのただのゲームが生死をかけた死のゲーム(デスゲーム)に生まれ変わる事に...
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