魔法先生ネギま!
0384話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「これが今回の試合の賞金となります」
渡された封筒は数枚の札しか入って無くてペラペラだった。まぁ、予選1回戦の賞金となればこんなものか。
「ナギ・スプリングフィールド杯の予選2回戦目は2日後となります。なので2日後の朝にまたこの闘技場に来て下さい。もし試合開始までに間に合わなかった場合は失格となりますのでご注意を。では、よい試合でした」
俺を選手控え室から闘技場まで案内してきたスタッフがそう言い、最後に微かに微笑みながら一礼してその場を去っていく。
無表情だっただけに、笑顔を見ると意外な感じがするな。
そう思いつつ、溜息を吐く。
結局、アレだけ派手に勝利を飾ったというのにインタビューの類は来なかったのだ。派手に勝負を決めて目立ったと思ったんだが。
「まぁ、次の試合以降も勝ち残っていけばいずれはインタビューが来るだろう。……と言うか、来ないと派手に勝った意味がないんだけどな」
微妙に暗い気分になっているのを吹き飛ばし、闘技場を出る。するとそこには幼児5人が俺を待っていてくれた。
「アクセル君、お疲れ様です」
「格好良かったわね」
「んー、でもどっちかと言うとグリちゃんの方が目立ってたわね」
「ちょっと美砂。グリちゃんってもしかして……」
「そう。グリフィンドラゴンのグリちゃん。可愛いでしょ?」
「あー……もう、いいわよ。グリちゃんでも何でも好きに呼んだらいいでしょ」
「……クギミードラゴンとか?」
「美砂ぁっ!」
「キャー、こわーい。クギミードラゴンが私を襲うー」
いつも通りのやり取りに苦笑を浮かべながら見ていると、茶々丸が手に持っていた飲み物を手渡してくる。
「どうぞ。試合自体は短かったですが、疲れたと思いますので用意しておきました」
「悪いな」
受け取ったそれは、オレンジジュースっぽい味のするジュースだった。何故オレンジジュースと断言出来ないかと言うと、ジュースの色が真っ青だったからだ。これで味がオレンジとか……まぁ、魔法世界特有の果物か何かのジュースなんだと納得しておく。
「さて、じゃあ今日の試合も終わったし宿に戻るとするか。次の試合は2日後らしいから少しはゆっくりできそうだしな」
「では、何とか他の皆さんの情報を探す方法を考えないといけませんわね」
溜息を吐くあやかだが、魔法世界に来る前と今では身長差が完全に逆転している。そんなあやかを励ますようにポンポンと軽くだが頭の上に手を載せる。
「試合が始まる前にちょっといいことを良い話を聞いてな。それが上手く行けば大河内達を探すのは多少なりとも楽になる筈だ」
「楽に、ですの?」
「ああ。昨日顔見知りになった拳闘士と試合前に選手控え室で話していたんだが、そいつらの目的がナギ・スプリングフィール
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ