魔法先生ネギま!
0384話
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ラニクスとかいう場所に行けばネギ達と合流出来るだろう。軍資金にしたって今日の賭けで十分稼いでいるんだし。だが……
「いや、俺はこのまま大会に出場しようと思う」
「何故ですの?」
「確かにネギとの合流を考えればグラニクスに行った方がいいだろう。けど、あそこにいるとはっきりしてるのはネギと小太郎だけだ。そうなると他のメンバーの目に止まる機会はネギだけじゃなくて俺も多い方がいいだろう。幸か不幸か、大河内達以外の奴等は俺のこの姿を知ってるんだしな」
まぁ、子供バージョンの異形化だが。
「それに大河内達にしても、ネギの他に俺の名前を使った方が見つかる確率は高くなる。……ただ、向こうとの連絡手段は作っておきたい所なんだが……」
携帯が使えればメールや電話で一発なんだがな。
そんな風に思った時、不意に美砂が口を開く。
「だったらさ、それこそアクセル君もインタビューであっちに連絡を取ればいいんじゃないの?」
「……何?」
「ほら、あっちの世界でも格闘技の大会とかで試合前にインタビューでお互いを煽る事があるじゃない。マイクパフォーマンス的に。ああいう風にネギ君とアクセル君が敵対関係……っていうか、ライバル関係であるかのように見せかければネギ君達も私達の無事を確認できるんだし」
「確かにそれは有りですわね」
「余り殺伐としたのは好みじゃないんだけど……」
あやかが頷き、千鶴が憂鬱そうに呟く。
「別に本気で喧嘩する訳じゃないんだから。あくまでも振りよ振り」
軽い口調で美砂が千鶴を宥め、取りあえずはその案で行く事に決定するのだった。
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