魔法先生ネギま!
0384話
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それで少なくても白き翼の人達を探すのは今よりも楽になるかと。……もっとも、バッジの効果範囲は限定的なので確実にとは言えませんが」
「なるほど、じゃあアクセル君にはしっかりと大会を勝ち残っていって貰わないとね。その為にもそろそろ宿に戻りましょうか」
「そうですわね、確かに美砂さんの仰る通りですわ。それに私達は元々目立つのは避けるべきですしね」
「おや、あんたら。TVで見てたよ。1回戦突破おめでとさん」
宿へと戻って来るなり、宿の女将がそう言ってバンバンと背中を叩いてくる。
ちなみに宿の女将は40代程の肝っ玉母さんとでも呼ぶべき性格と体型をしており、色々と訳ありの俺達にもそれとなく気を使ってくれている。
……ただまぁ、何かっていうと俺の背中を叩くのは止めて欲しいんだが。一応気を使ってか羽を叩かないで羽の下を叩いてくるのだが、それでも痛いものは痛い。
「1回戦突破祝いだ。今日の食事はちょっと豪華なのを持って行ってやるよ。期待しといておくれ」
「ああ、頼む」
一応食事に関しては1階にある食堂ではなく自分達の部屋で食べている。少しでも人目に触れる可能性を減らす為だ。……まぁ、大会の応援に来ている時点でちょっと説得力は無いが。
そんな風に女将に礼を言ってから部屋へと戻る。……と言うか、俺の部屋に皆が集合する。
「さて、部屋に入れば余計な人目にはつかないだろう。賭けに関してはどうだった?」
ベッドにドサリと腰を下ろしながらあやかへと尋ねる。
そう、今日の予選にあやか達が来ていた理由。それはもちろん俺の応援もあるのだが、以前に言っていた俺に賭けて軍資金を増やすというのもあった訳だ。
「ええ、ご覧の通りですわ。茶々丸さん」
「はい」
促された茶々丸がドスンと床へと置いた袋。その中にはかなりのドラクマが入っていた。
「特に今日の対戦相手はこの街の闘技場でそれなりに実績のある相手だったというのが大きいですわね。それに対してアクセル君は拳闘士団にも所属していなくて、尚且つ1人での参加という意味で大穴でしたわ。現在の活動資金はざっと50万ドラクマといった所です」
50万ドラクマ、日本円にして大体三千万円といった所か。
「よし、所持金に関してはこれでいいだろう。次の試合からは賭ける必要はないな」
「え? 何で? お金はあればあった方がいいんじゃないの?」
「美砂さん、よく考えて下さい。私達のような子供が毎回毎回賭けに勝っているのを見たらどうします?」
「どうしますって……そりゃ、羨ましいなぁって」
「それは日本……いえ、麻帆良でならそうかもしれませんわね。でも、ここが魔法世界だというのを忘れないで下さい。奴隷や賞金首といった制度が普通に存在している世界なのです。な
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