第124話 3人の守護剣士
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前に他界した母さんの顔が浮かび上がる・・・
リョ「!」
我に返り頭をぶんぶん左右に振る。今頃何考えてんだよ俺は・・・!俺は立ち上がり、もう1本の聖剣も抜く。
ロ「やっと本気出してもらえましたか。時よ、再び天井の未来を、進め・・・!」
また天井が崩れ、その破片が大量に俺の方に飛んでくる。俺は2本の聖剣で必死に防ぐが、頬や腕、横腹などに破片が刺さり血が流れる。くそっ!!ルーシィがいるってのに・・・!!ルーシィは怖いのか、目をギュッと瞑って着物の裾をギュッと掴んでいる。このままじゃ、ルーシィも危険だ・・・!!俺は一度聖剣を投げ捨て、ルーシィをしっかり両手で支えると、ロクシーに背を向ける。破片は次々に俺の背中に突き刺さっていく。
リョ「うぅっ・・・!!くぁ・・・!!あぅっ!!」
背中に生暖かいものが伝い、緑色の着物を真っ赤に染めていく。俺はその場に膝を着く。
ル「うぅ・・・うぁぁぁぁぁんっ!!」
俺が苦しんでいるのが分かったのか、赤ちゃんのルーシィはまた泣き始める。優しく背中を摩る。が、ルーシィは泣き止まない。
ロ「どうやらこの勝負、私の勝ちみたいね。」
ロクシーは右手を前に突き出す。すると、さっき俺が投げ捨てた『銀覇剣』と『天力剣』、俺の腰にある『嵐真剣』が独りでに動き出した。まさか、聖剣を操っているのか・・・!?
ロ「時よ、聖剣と男の命の未来を、進め・・・!」
すると、3本の聖剣が刃先を俺に向かって飛んできた。俺は立ち上がろうとしたが、背中の痛さに立つ事が出来なかった。ただ、泣きじゃくる赤ちゃんルーシィを両手でしっかり庇いながらギュッと目を閉じた。聖剣に、殺される・・・!!死を覚悟した・・・が、いくら経っても痛みは感じず、息も途絶えない。
リョ「どうなっているんだ・・・?」
恐る恐る目を開けて、振り返ると、
リョ「なっ!?」
ロ「そ、そんな・・・!?」
3本の聖剣は、俺の背中スレスレのところで空中で止まっていた。
ロ「な、なぜ止まるっ!?時よ!もう一度聖剣と男の命の未来を、進め!」
ロクシーが繰り返し言っても聖剣は動かない。
ロ「な、なぜ・・・?なぜ操れないの・・・?」
すっかりパニックに陥ったロクシー。その時、3本の聖剣が光りだした。俺はあまりの眩しさに目を閉じてしまった。光が治まり、目を開けると・・・俺の目の前には3人の男女が立っていた。その内の1人だけ見覚えがあった。銀色の長髪をなびかせ、茶色がかった瞳に空色のフリルの付いた服を着た女・・・
リョ「シ、シルバー・・・?」
読者のみんなは覚えているか?俺が初めて契約した聖剣、『銀覇剣』の守護剣士だ。
シ「久しぶりね、リョウ。」
?「こいつがお前が認めた俺たちの所
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