第124話 3人の守護剣士
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ロ「時よ、聖剣の未来に、進め・・・!」
ル&リョ「!!?」
いつの間にか、俺の攻撃はロクシーの片手で止められていた。
ロ「これはあなたの未来。私に攻撃を止められた未来です。」
ル「み、未来・・・?」
ロ「もっと簡単に言えば、時を未来に数分早めたと言った方がよろしいでしょうか?」
リョ「時を勝手に動かしただとっ!?」
そんな魔法聞いた事ねぇぞっ!!元魔道評議院の検証魔道士で、今は行方不明になっているグレイの師匠、ウルの一人娘、ウルティアの時のアークの事は知っているが・・・時のアークは生物には効かないはずだ。ロクシーは、生物の時も自由自在に操る事が出来るのかっ!?
ロ「私は時竜、タイムリーアに育てられた第1世代の時の滅竜魔道士です。どんなものの時でも、私は自由自在に過去に戻したり、未来に進めたりする事が出来るのです。例えば・・・時よ、星霊魔道士の過去に、戻せ・・・!」
今度は左手を顔の前でかざしたが、何も起こらない。その時、
ル「うぁぁぁぁぁん!!」
背後から子供の泣き声が聞こえた。驚いて振り返ると、そこにいたのは・・・
リョ「ル、ルーシィ!?」
が、俺が知っているルーシィじゃない。なんと、赤ちゃんのルーシィだったんだっ!!
リョ「え、えぇっ!?」
俺の頭の中はパニック状態になっていた。
ロ「星霊魔道士の成長の時を過去に戻したのです。私に勝つ事が出来れば、元に戻してあげましょう。ただし、私に勝てたらの、話ですがね・・・」
リョ「勝手な事しやがって・・・!!」
俺はまだ泣きじゃくる赤ちゃんになってしまったルーシィを抱っこしてあやしながらロクシーを睨みつける。でも、このままだと戦い辛いな・・・床に下ろすわけにもいかないし・・・俺は仕方なく、着物で落ちないように包むようにする。ちょっとくすぐってぇけど仕方が無い。俺は聖剣を構え直して走り出した。
リョ「竜桜切ッ!!」
俺の背後に青いドラゴンが浮かび上がる。ロクシーはまた右手を顔の前にかざすと、
ロ「時よ、天井の未来に、進め・・・!」
次の瞬間、俺の真上の天井が崩れ始めた。俺は攻撃を止め、ルーシィを片手でしっかり支えるとその場から離れた。
リョ「くそっ!!これじゃ思うように攻撃が出来ねぇ・・・」
俺が拳で床を殴っていると、ルーシィが小さな手を伸ばして俺の耳を思いっきり引っ張った。
リョ「いててててて・・・!」
ル「にゃははははっ!!」
無邪気に笑う赤ちゃんルーシィの顔はいつものルーシィと変わらないくらいかわいかった。金髪に茶色い瞳・・・赤ちゃんルーシィはいつものルーシィそっくりで、母さんにそっくりだった。
リョ「母さん・・・」
俺の脳裏に13年
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