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皇太子殿下はご機嫌ななめ
第13話 「アレクシア・フォン・ブランケンハイム登場」
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わたくしはアレクシア・フォン・ブランケンハイムと申します。ブランケンハイム男爵家の次女でございます。アンネローゼ・フォン・ミューゼル様」

 この女とは不倶戴天の敵同士になる。
 私はこの時、はっきりと解りました。
 お互い譲り合う事は、ないでしょう……。
 しまったと後悔します。
 こんな女がいることを知っていたら、後宮に入らなかった。秘書のままでいれば、自由に皇太子殿下の私室にも出入りできていたはずです。
 そうであれば、この女にも私を止める事など出来なかった。
 失敗しましたぁ〜。
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