第二十一章
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二人のバーズがまずそれぞれのゾディアーツに向かい戦いに入る、バーズプロトタイプはそのうえで言うのだった。
「後藤ちゃん、数は多いけれどさ」
「それでもですね」
「どうとでもなるよ」
「まずはですね」
「ホロスコープスはわからないけれどな」
ゾディアーツの中の最高幹部達はだ、流石に実力が違うからだ。
「中身はないにしてもな」
「それでもですね」
「ああ、けれど他の奴等はな」
普通のゾディアーツ達はというのだ。
「戦えるさ」
「それじゃあ」
「やるか」
プロトタイプは今は軽い口調で言ってみせた。
「今から」
「はい、やってやりましょう」
「それじゃあな」
二人で話してそしてだった。
二人のバーズがゾディアーツの中に飛び込む、他のライダー達もアンクも。
アンクは羽根を舞わせながら戦いオーズに対して問うた。
「いけるな」
「ああ、大丈夫だよ」
「ならいい、俺はゾディアーツの雑魚連中をやる」
「そうか、頼むな」
「御前はホロスコープスの奴のうち一人に向かえ」
「相手は誰でもいいのか?」
「構わない、十二人のうちの誰でもな」
それは誰でも構わないというのだ。
「俺とだ」
「あと私ですね」
ユウキが名乗りを挙げてきた。
「私もゾディアーツの普通の人達と戦いますね」
「いや、君はホロスコープスに向かってくれ」
歌星からの言葉だ。
「そうしてくれるか」
「えっ、私がホロスコープスをですか」
「そうだ、俺が行く」
並のゾディアーツ達の方にだというのだ。
「そうするからな」
「いや、賢吾君の方が強いですから」
ユウキはフォーゼの姿で首を傾げさせながら歌星に返した。
「私が行くよりは」
「そうだろうか」
「そう思いますけれど」
「俺が言った方がいいと思うがな」
「私達は十四人ですから」
ホロスコープスは十二人だ、こちらが二人多いのだ。
そしてその多さについて今話が為されているのだ、それがどうかとだ。
「アンクさんと、となると」
「だから俺がだ」
「いえ、私が」
「いや、ここは俺が行く」
「俺もだ」
言い合いになりかける二人だったがフォーゼとメテオが言ってきた、自分達が並のゾディアーツの相手をするというのだ。
「俺達が行くからな」
「皆はそれぞれのホロスコープスのところに向かってくれ」
「いや、しかし君達が行かないとだ」
「やっぱりまずいんじゃないんですか?」
この戦いの軸となる二人が出なければ、というのだ。二人が言うのはこのことだ。
「だからここはだ」
「私達が」
「いや、俺達はスサノオとの相手もあるからな」
「だから今は君達が行ってくれ」
これが二人の言い分だった、そしてフォーゼはこうも言った、あえてという感じで。
「
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