第二十章
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「駄目だからな」
「ですね、それじゃあ」
「簡単な話だ、やるぞ」
アンクも既にグリードの姿になっている、彼もまた戦うつもりだ。
「この連中を全員倒す、いいな」
「ゾディアーツとの戦い方はわかってますよね」
「俺がそういうことをわからないで来ると思うか」
アンクは自分に言ってきたジェイクに言い返した。
「どうだ、、そこは」
「あっ、それは確かに」
「既にゾディアーツとも何度も戦ってきている」
「じゃあ大丈夫ですね」
「俺達はな」
彼だけでなく他のライダー達もだというのだ。
「だからだ、いいな」
「はい、じゃあ」
「いきましょう」
「この姿だとまた違うわね」
ジェイクと友子がアンクに応え美羽は首を動かしながら少しリラックスした感じを見せて立っている。
「身体に力がみなぎるみたいね」
「力のコントロールには気をつけてくれよ」
「そのことはな」
バーズプロトタイプとバーズが言ってくる。
「最初は戸惑うかも知れないけれどな」
「そこは何とかして戦ってくれ」
「うん、確かに」
ユウキは自分の両手の平を見ていた。そのうえでこう言う。
「普段と全然違いますね」
「本当にな、すごい力を感じるけれどな」
「何かそれがかえって怖いわね」
大文字と美羽もだった、その生身とは違う驚異の力に恐れさえ感じていた、それでアンクも言うのである。
「力を持ってもだ」
「溺れることはか」
「そうなっては同じだ、いや」
言いながらだった、アンクは言葉を換えた。
「より悪い、下手な力は持たない方がいい」
「そうだよな、ちゃんと出来るかな」
「いや、出来ないと駄目だから」
友子は不安がるジェイクに述べた。
「これだけの力でもね」
「そうなんだ」
「そうよ、それ位は出来るでしょ」
「ううん、大丈夫かな」
「大丈夫に決まってるでしょ」
友子はジェイクにまだ言う。
「あんたもこれまで色々なことがあったでしょ」
「まあそう言われると」
如月達と会い友を失いまた得て。そして父の真の姿も見て多くの戦いを経てきた。仮面ライダー部の中でそうして生きてきたことを思い出して。
そのうえで、こう言ったのである。
「やれるか、俺でも」
「昔のあんたならともかくね」
「今の俺ならか」
「今の私もね」
友子はそのフォーゼの姿ではっきり言った。
「そして皆もね」
「そうなんだ、じゃあ」
「戦ってそして」
そのうえでだというのだ。
「勝つからね」
「やるしかないか」
「仮面ライダーとしてね」
ライダーになった他の五人も皆友子の言葉に頷いた、皆友子の方に顔を向けている。
そしてだった、その全身に力を込めてフォーゼが言う。
「よし、皆で派手にやるか！」
「当然だ、スサノオだろうが
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