第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第67話:暇潰しと穀潰し
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」
二大屁理屈男降臨……
一般常識で考えれば、お城では静かにするものだし、何らかの出し物の出番待ちをしているのなら、現在演じている方々の邪魔にならない様に静かにするものだ。
にも拘わらずこの屁理屈っぷり……
「な、何が“練習”だ! さっき暇潰しと大声で言ってただろう!」
確かに言ってた……さて、どう切り返す?
「それもネタの一部だって解れよ馬鹿!」
「一般常識で考えて、あんな不謹慎な単語を他人様の前で連呼する人間が居る訳ねーだろアホ! 俺達一座の一連のネタだバ〜カ!」
そうきたか! 流石屁理屈師弟!
まさかコイツ等に『一般常識』とか言われたく無かっただろうなぁ……
それに『不謹慎な単語を他人様の前で連呼する人間が居る訳ねーだろ』と言ったが、お前等の事だ!
常識人はネタでも連呼しないんだよ!
「うぐっ……キサマ等……」
常識のある人間には勝ち目の無い相手……
それが解る大臣さんは、悔しそうに口籠もり睨み付ける。状況が違ったのなら友達になれた気がする。
「大臣……もう良い!」
すると、別の人のネタを鑑賞していた王様が、とてもつまらなそうな表情で大臣を止めた。
あまりのうるささに『今日はもう止めじゃ!』とか言われたら困るな……
「その者等の言い分は尤もだ。城内では静かにするのが常識だと思い込み、そんな事も知らぬ愚か者達への配慮を忘れておった……だから特別に、その者等のネタを先に鑑賞しようと思う。余の側まで連れて参れ」
しれっと嫌味が入っていたが、まぁ良い……ざっと見ても、まだ2.3時間は待たねばならないと思っていたが、嫌気がさした王様の投げ遣りな計らいで、直ぐにネタ披露が出来る事になった。
先に並んでた人々は複雑な表情をしている……順番を抜かされるのは腹が立つが、あのうるささの中では全力を出し切れないだろうから。
それに下手な事を言うと、どんな逆撃を被るか恐いのだろう。
贔屓目に見たって変人共だしな!
シンSIDE END
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