進行〜
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白にしながら言う。一方俺は腕に刺さった矢を引き抜きながら答える。
「ん?ああ、平気平気。これくらいならすぐに治るしさ」
というかもう塞がった。
「え、ええぇ・・・?」
「そういう体質なのよ、コイツは」
『だからって無理はしないでほしいッス・・・』
「もう諦めてるでしょ?アタシ、咲は無茶してるイメージしかないし」
『そうッスね・・・』
「さて・・・咲、敵はどうだった?」
闇風に聞かれる。
俺は頷き・・・
「ああ、流石に全滅とまではいかなかったけど・・・見た感じじゃあと十数人・・・また増えるかもしれないけどな」
「道はあった?」
「ああ、上手く隠れながら行けば遮蔽物から遮蔽物に移動できる。足場も悪くない」
「・・・そう」
闇風がチャキ、と銃を構えて・・・
「なら私の独壇場よ」
・・・岩から飛び出した。
「あ、おい!?」
普通なら俺のように蜂の巣にされるだろう。慌てて俺も飛び出そうとするが・・・
『ヤミさんなら平気ッスよ』
「へ?」
よく見れば闇風は尋常じゃない速度で走り、敵の攻撃が着弾する頃にはその場にはおらず・・・
「・・・」
バララララ!!
相手は律儀に横並びだ。アレなら狙いを定める必要もない、走りながら撃ってもも余裕で当たる。現に闇風に撃たれ、殆どがその姿を四散させていた。
「凄いな、おい・・・」
アレなら最初から任せばよかったんじゃ・・・
「闇風、上だ!」
ジゼルが叫ぶ。見れば上から敵が剣を振り下ろしてきて・・・
「・・・私に接近戦なんていい度胸じゃない」
不意打ちにも動じずに闇風は身を捻ってかわし、コンバットナイフを取り出して・・・相手の首元を切り裂いた。
「・・・いや、お見事」
敵がいなくなったのを確認してから、俺は拍手をしながら闇風に近づく。
「やっぱリョウコウの世界から援軍に来ただけはあるな。・・・あんなスピード戦闘が得意なんてよ」
「SAOでも短剣使いとしてそれなりにやってきたから。私にとってはああいう方がやり易いのよ」
「・・・キャリコの弾は?」
「まだ余裕はあるけど、何故?」
「いや、暇があったら作っとく。ちとずるいがそこらの鉄を魔術で弾丸にする。火薬は空間に入ってる奴を使えばいい。
「・・・便利な能力ね」
まったくだ。気のせいか空間も更に広くなった気がする。
「・・・待て、何か聞こえないか?」
ジゼルに言われ、俺達は耳を済ます。
「・・・金属音!」
「もしかしてわたし達以外の誰かが・・・?」
「向かってみよう!
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