暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
進行〜
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・・そういうことか!!」

あの時と・・・シィ達の偽物の時と同じだ。もしかして、シィ達の知り合いの偽物まで出せるのか・・・!?



「(本当に剛鬼の世界の恋の確率は低い・・・つうかしっかり“俺”を確認してから攻撃してきたし・・・間違いなく偽物だろ)」

擬音を引き抜き、身構える。


「・・・!」

恋が再び迫る。だが・・・!

ブオン!

横薙ぎを身を伏せてかわす。そのまま前転し、すぐに起き上がってからがら空きの背中を・・・!

「・・・させない」
不自然な体制から蹴りが飛んでくる。それを防いだ時には・・・斬り込む隙はなかった。

「ふぅ・・・魔力も闇もないだろうに・・・やっぱり恋は強い・・・!」

いくら見た目が少女だろうと、彼女はあの天下無双の呂布の名を持っているんだ・・・強くない訳がない。


「はぁ!」

更に数合打ち合う。だが真正面からはいかない。気を使えば恋に力負けはしないだろうが、何が起こるか分からない以上気の消費は避けたい。


「(とは言っても・・・加減してやられたんじゃな・・・)」


俺は携帯を取り出す。

「モーションキャプチャー、シグナム!」

リリカルなのはのヴォルケンリッターの将・・・しかもアギトとユニゾン済みのシグナムを真似する。


「レヴァンテイン!」

鞘から引き抜き、衝撃波を放つ。

「っ・・・!」

恋がそれを弾き飛ばし、迫る。

「来たな、カートリッジロード・・・はぁぁぁぁぁ・・・」

魔力を炎に変換、武器に灯す。

「紫電・・・一閃!!」

ゴガァァン!

恋が吹き飛ぶ。今がチャンスだ。俺はレヴァンテインの鞘を持ち手に取り付け、弓矢に変える。

「シュツルムファルケン・・・!」


矢を引き・・・・・・放つ。

「駆けよ、隼!!」

放たれた矢は恋を貫き・・・爆裂した。

「・・・やった、よな?」

恋が倒れ・・・黒い霧になって四散した。・・・よかった、やっぱり偽物か。

「ふぅ・・・」

真似を解除して息を吐く。


「・・・よし、行こう」

見れば恋が入ってきた入口が開いていた。そこを進み、また歩く。





「ここは何の世界だったんだろうか・・・」

世界の繋ぎ合わせが雑なのか、無機質の通路に植物が生えてたり・・・っと。

「・・・」

擬音を抜き、曲がり角を睨む。

「・・・ででこい」

俺が低い声で言うと、曲がり角から弓矢を構えた金髪の少女が姿を現した。

「・・・」

「・・・動かないで。不審な動きをしたら私の矢で貫きますわ」

「・・・一つ聞きたい。お前も俺を狙いに来たのか?」

「・・・
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