常盤台中学襲撃事件
Trick45_全てを溶かす“情熱”さ
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自分と同じ世界にいることに。
自分も努力すれば、同じ力を手に入れられる希望を持てた。
だが、それが今は逆に働いている。
信乃が勝てるとは思えない、マイナスな思考へと繋がる。
そんな黒妻を、宗像は諭すように言った。
「信乃は・・・そうだな。
はっきり言ってそんなに身体能力があるとは思わない。
体もまだまだ成長途中だし・・・
少なくとも殺すために作られた僕や・・・・
サヴァン症候群の位置外とは違う。
力を身につけた理由は複雑だが、才能に恵まれているタイプじゃないのは確かだ。
でも信乃は止まらない。
炎の王である限りな」
「? 炎の王である限り、ってなんだよ?」
「それは・・・・・もうすぐ決着がつくぞ」
宗像は話を切り、再び信乃を凝視した。
「ここで楽しいクイズだ」
「今、俺達が見えるものの中で」
「一番の熱源ってな〜んだ?」
攻撃の最中、異なる角度から信乃の声が聞こえた。
『この≪スティンガー≫のエンジンに決まっている』
『それともお前は何か!? 自分の炎が一番だと思ってたのか!?
あんた馬鹿!? カカカカ! 自惚れてんじゃねーよ!!』
「残念、外れ」
「答えは」
分身していた信乃はすべて消えさり、正面に本物が立ち止まる。
そして上を指さした。
「太陽だ」
旧約聖書創世記
第十八章から第二十章に記される悪徳の街 「ソドム」と「ゴモラ」
神は堕落して正しきものがいない罪深き街としてこの2つを滅ぼした。
天からの火によって
その炎の名は
炎の道 (フレイム・ロード)
TRICK
- MEGID(メギド)・FLAME(フレイム) -
天からの炎。
それは太陽の光を集束した熱。
“百の熱弾による私刑 (ハンドレット・ガントレット)”から生み出された大量の熱。
その熱を走りながら“時”で触れ、操り、形を作り出す。
上空数kmにわたる巨大なレンズを作り出す。
レンズを通過して集まる太陽の光。
その焦点の温度は何十万℃にもなり、万物を一瞬で融解する。
さらにスティンガーの周りには Trick “溶解する監獄”(バーニング・プリズン)を展開。
出来る限りではあるが、熱を逃がさず温度はさらに上昇し続けた。
熱が届かないように離れていた宗像と黒妻。
しかし2人は“溶解する監獄”(バーニング・プリズン)でも抑えきれない
熱の余波が、肌が焼けるような
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