暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick45_全てを溶かす“情熱”さ
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「サンキュ、宗像。リラックスできた」

次に眼を開いたときには、本日二度目の碧眼になっていた。





「信乃の目が・・・・・」

「そういえば黒妻は初めて見るよな」

信乃との漫才が終わり、黒妻の側まで離れた宗像。

離れた位置からでもはっきりと見える(あお)

信乃のシンボルともいえる(あお)

それを見て黒妻は驚いていた。
人間の眼の色が後天的に変わるなど普通はありえない。

ただし、信乃は普通ではない。
裏の世界に生きただけでなく、その血筋も特殊だった。

「あいつは特殊な一族の生まれらしい。

 正確にいえば一族を含めた機関の全員が特殊だ」

「機関? 一族って何が特殊なんだ?」

『先祖代々、“アオ”を体のどこかに持っている』

「体のどこかどころか丸見えだぞ、その(アオ)

「その中でも眼の色が“アオ”なら、かなり能力が高くなるらしいよ」

『さらに言えば、後天変化型の“アオ”はレアだ。

 さすが我がニシオリの次期党首になる男だ。将来が楽しみでしかたない』

「信乃って家柄も良かったのか。  ん? ≪我がニシオリ≫ってどういう意味だ?」

「気にするな黒妻。

 それと位置外、信乃はお前の誘いを断り続けていると聞いたぞ?

 無理して引き込もうとすると信乃に機関を潰されるよ」

『それもまた一興。高貴なる私の玖渚(くなぎさ)機関と、人類最速の請負人。

 “アオ”の一族と碧空(スカイ)の戦いなどゾクゾクする』

「・・・・・いろいろあるんだな。

 でも、信乃(あいつ)信乃(あいつ)だろ。
 人類最速とか色々抜きにして、俺らの仲間が戦うんだ。

 もう俺は手出しをしない・・・・・ゆっくり見守ろうぜ」

『・・・いいだろう』「それもそうだな」

3人は信乃を見守るように注目した。

そして見えた。

信乃の後ろにそびえる炎龍の技影(シャドウ)を。





「それじゃ・・・・・これからだ!!」


炎の道(フレイム・ロード)

  Trick 無限の空 (インフィニティ・アトモスフィア)

      無限の煉獄 (インフィニティ・インフェルノ)



再び≪スティンガー≫を襲う獄炎。

炎の道 (フレイム・ロード)の最高技(ハイエンドトリック)

だが、それは今から放たれる(トリック)の序章でしかない。



炎の道 (フレイム・ロード)

  CHAIN TRICK  - HAND RED ・ GANTRET -



獄炎の周りには100体の分身にして熱の塊。

その全てが≪スティンガー≫へと集約するように飛び込む。


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