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舞台神聖祝典劇パルジファル
第三幕その二
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士も見ました」
 彼が見てきたのは実に多くのものだったのだ。
「それに」
「それに?」
「神々の黄昏も。白鳥の騎士も愛の女神もです」
 話に熱はない。だが確かな言葉で話していくのだった。
「恋人を歌により得た若者も愛により救われた彷徨い人も」
「全てをですね」
「見てきました」
 まさにそうだという。
「それに」
「それに?」
「数知れない苦しみや戦いも争いも見ました。私はその中で」
 槍を見た。その聖なる槍をだ。
「この宝を守ってきました。戦いには使わずに」
「そうされてきたのですね」
「槍は汚されませんでした。そして」
 若者はさらに話した。

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