魔法先生ネギま!
0383話
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最適だと思っただけだ。で、どうやれば効率的にそれを出来るかと思ってな」
「そりゃ、お前……うーん、派手に勝てばいいんじゃないか?」
「確かに派手に勝てば注目されるとは思うが、彼の言ってるのはどう派手に勝てば注目されるか、という事では?」
虎と鳥の獣人の言葉に頷く。
「そうだな、派手に、目立つようにして勝ち上がっていけば嫌でも注目を集めるか」
「ちなみに、君も名を売る目的なのかい?」
「ちょっと違うな。正確に言えば……人捜し、か?」
「人捜し?」
「ああ。ちょっとした事情で転移魔法が暴走して離ればなれになってな。で、そいつ等を探す為にインタビューで俺はここにいるってのを教えられればと思った訳だ」
「うーん、でも普通ならそういう場合は公的機関とかに保護して貰うんじゃないのかな?」
「色々と事情があってな。政府とかそういうのを嫌ってるらしいんだよ」
「……なるほど。まぁ、最近はMMにもあまりいい噂を聞かないしな」
うんうんと頷く虎の獣人。
そう言えば、まだ名前を聞いてなかったな。
「今更だが、名前を教えて貰えるか? 俺はアクセル。アクセル・アルマーだ」
「うむ。俺はシルザリア・ドリュクスだ。シルって呼んでくれ」
「私はラナクーナ・クニギア。ラナと呼んで欲しい」
「シルとラナか。ま、大会で俺に負けるまではよろしくな」
「へっ、何言ってやがる。勝つのは俺達だよ」
「そうだね。こちらとしてもそうそう簡単に負ける訳にはいかないね」
そういう風に2人と話していると、次第に選手の数が少なくなってきている。スタッフに呼ばれて試合へと向かっているのだ。
「ま、今日ここで同じ控え室にいるって事は少なくても今日の俺達の対戦相手はお前じゃないって事だろうし……アクセルと当たる時を楽しみにさせてもらおうか」
そんな風に話していると、スタッフが顔を出して選手控え室の中へと声を掛ける。
「アクセル・アルマー選手、次の試合なので準備をお願いします」
「どうやらご指名のようなだな。じゃあ、早速行ってくる」
「ああ、頑張れよ。俺達と当たるまでは負けないようにな」
シルの声に軽く手を振り、選手控え室を出て闘技場へと続く通路をスタッフの後ろをついて歩いて行く。
「俺の対戦相手は?」
黙って歩いて行くのも味気ないような気がしてそう尋ねるが、俺の前を歩く20歳程のスタッフの女は無言で首を振る。
「すいませんが、選手に対してスタッフが情報を与える事は禁止されているんです」
「あー……そうか。いや、俺も変な事を聞いたな。悪かった」
確かに考えてみれば闘技場のスタッフが拳闘士に情報を与えるような真似をすると参加選手達に対する公平性が損なわれるか。まぁ、それでも世間話くらいはして選手の
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