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仮面ライダー酒呑
巻乃一 アフロ店長と割烹と料亭荒らし
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事はないか?」

二人は半分やけくそになって肩に背負った刀を引き抜き幸四郎に斬りかかっていったが、石だらけで足場が悪い上に幸四郎本人の身体能力が異様に高いため、軽く右に左にとかわされてしまい攻めあぐねていた。

『ちいっ、足場が悪くて狙いが定まらない…!』
「どうしたどうした、まるで素人みたいな立ち回りだな。こんなんじゃ一生かかっても俺を仕留められないぞ。」
『えぇい、いまいましi…あ、足元が!…アッー!!』
『ちょっ、何やってん…ぎゃーっす!!?』
「はぁー…しょうがないな、本当の戦いというやつを見せてやるよ。」

しまいには二人そろって足がもつれ石につまづいて顔面強打する有様に、幸四郎もあきれてしまい…ため息をつきながら、アフロに手を突っ込んだ。
そのありえない光景に、ねずみ忍者達は目を白黒させて絶句し、勝美と料理長は感動すら覚えていた。

『『あんた、どこに手を入れてんだ!!?』』
「さて、いよいよですね。」
「お父さん、がんばって!」
「女将さん、あれが噂に聞いた驚異のアフロなのですか。」
「えぇ、私も始めて見ましたが…まさかこの目で見られる日が来るなんて、思っても見ませんでした…。」

が、幸四郎は気にする事なくアフロから神棚に祀ってあったバックル…酒呑ドライバーを取り出し、腰に取りつけた。
そう、彼のアフロは伊達ではない。
このアフロこそ、いかなる場所からでも物を取りよせる奇跡のアフロ…『四次元アフロ』なのである(さすがに美奈子と拓郎は、毎日見ているのか突っ込まなかったが)。

『ちょっ、あんた!こんな取り出し方でいいのか!?本当にそれでいいのか!!?』
『そのまん丸髪の中は一体どうなってんだ!!?』
「別にいいだろ、いちいち細かい事なんて。…まぁ、そんなのはどうでもいい。」
『『いや、こちらは全然よくないんだけど?!』』

アフロからドライバーを出した事に突っ込みを入れるねずみ忍者であったが、そんな事はお構いなしに幸四郎はドライバーに備え付けた拍子木に手を伸ばし、軽くノックする。

「四の五のごちゃごちゃ言ってるヒマはねぇ!いくぞ…変身!!」

キィン!!
『東!青龍装甲…破!!』

すると、足元から風が渦をえがいて幸四郎の体を包み込み、姿が徐々に変わっていった。
数十秒後、幸四郎の周りにまとわりついていた風はやみ…その中から鎧武者の姿をした幸四郎が姿を現わす

戦国武者がかぶるような飾り気のない兜には兜飾りの代わりに二つの角が生えており、ゴーグル状の複眼と
銀のクラッシャーが月明かりに映える。
鎖かたびらをまとった青いライダースーツの上から青龍が描かれた胴が装備され、肩には青龍の頭部をかたどった袖、腕と足には黄金の籠手とすね当てが装備され、両腰には二振りの銃と刀
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