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舞台神聖祝典劇パルジファル
第二幕その十
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は彼の目の前で止まったのだった。空中でぴたりと制止した。
「何っ!?」
「この槍は私のものだ」
 驚くクリングゾルをよそに彼に告げて槍を手に取った。
 そうしてだ。その槍を右手に持ち。
「この槍にはあらゆるまやかしを消すことができる」
「俺の妖術を崩すというのか!?」
「貴様自身もだ。見ろ!」
 その槍で十字を切った。するとだった。
 クリングゾルも城のありとあらゆるものも消え去った。そして後に残ったのは廃墟だけだった。城壁も城も庭も全てが廃墟となった。
「騎士達もモンサルヴァートに戻る。女達は花に戻った」
 今彼はクンドリーに背を向けていた。しかし彼はその彼女に顔を向けてだ。
「わかっていよう」
「それは」
「何処で私に出会えるのかを」
 こう言って廃墟を後にするのだった。今彼は旅立ったのだった。

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