第35話 修学旅行のその前に−その2−
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
老会−−−いわゆる長を補佐する職責を持つ、関西呪術協会の傘下組織である別の地方組織の長達の集まり。関西呪術協会の大幹部でもある−−−の1人である中部魔術協会の協会長でさえ聞いてないそうだ。
まさに「あちゃー」という感じである。
恐らく他の長老会の幹部方も聞いてないだろう。
中部魔術協会の長は、「関東が誠意ある謝罪をすれば協調路線をとっても良い」という、詠春殿の親派以外では、最も穏健な態度を取っている人だからだ。
そんな人にも伝えず、密使となるネギから親書を受け取り、「是」の返答をしたら、まさに「木乃香を麻帆良にやった」以来の独断専行となる。
詠春さん、頭大丈夫なんだろうか?
さすがにこれはどうやってもフォローは無理だぞ。
多分、詠春殿の親派以外が一致団結してクーデーターを起こしかねないから、それこそ自派閥以外皆殺しするぐらいじゃないと。
とりあえず、親書が詠春殿に渡る前になんとか内容をリークしよう。
内容次第では、上手く収まることもあるかも知れない望みがある。
報告後は直ぐに解放された。
後は大人達の悪巧みタイムだ。
☆ ★ ☆
ついでと言っては怒られてしまうが、久しぶりにすずかと話す。
久しぶりと言っても春休みには直に会っているわけだが。
近況報告をお互いにした後、すずかに相談を持ちかけられる。
お友達が学校にペットを連れて来て、先生に怒られて以来、行動不審なのだそうだ。
その子と仲の良い男の子−−−銀髪オッドアイのお友達の幼なじみ−−−と一緒に放課後2人で街を散策したり、授業中にぼうっとしているらしい。
そして何よりそのお友達+1人はリンカーコアが活性化し、どこからかデバイスも手に入れ、魔導師になったらしい。
………。
高町さん家のなのはちゃんですね。
ジュエルシードは中部魔術協会に安全に保管されているんだけど、どういう経緯かわからないが、リリカルな魔法少女になっているらしい。
恐らくそのペットとやらがユーノなんだろう。
どうやら、すずかの相談というのはそのお友達−−−名前を聞いたらやはりなのはちゃんだった−−−にどういう態度をとれば良いのかわからないらしい。
すずかも一応魔法少女−−−吸血鬼でもあり、神鳴流杖術使いでもあるが−−−なんだから魔法が使えることを話して一緒に魔法少女すれば? と話したんだが、「暁くんはバカだなぁ」という余りにもなお返事。
そもそも一般人であったなのはちゃんがいきなり魔法少女になっていること自体が問題であり、秘匿についてや何らかの組織に属してい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ