第十四章
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ぞ」
「いや、違う」
「違う?何がだ?」
「心で奮発しただろ」
とき卵を入れた椀の中に醤油と砂糖で味付けされた肉を食べながらだ、祖父に言う。すき焼きの鍋の中には肉だけでなく葱に各種茸、豆腐に麸に糸蒟蒻がある。
それ等も食べながらだ、如月は自分の祖父に言うのだ。
「すき焼きだからな」
「そういえば御前は昔からすき焼きが好きだな」
「皆と食べられるからな」
それ故にだというのだ。
「大好きなんだよ」
「そうだったな、だからか」
「ああ、食っていいか」
「今更そんなこと言うな」
祖父は笑って自分も肉を食べながら孫に返した。
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