第122話 勝利を掴む鍵は『理念』
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ない方がいいぜ。」
カルロの体が土の鱗に覆われる。ガジルの土バージョンみたいなものだ。
ショ「水力弾!!」
俺は青い光を纏った拳でカルロの顔面を殴るが、カルロはかわしもせず、俺の攻撃を正面から食らった。が、ビクともしない。ど、どうなってんだっ!?
カ「さっき言ったばかりだろ。土を甘く見るなって。土だっていろいろ工夫すれば水に濡れても崩れなくさせる事も可能なんだ。土竜槍・神覇ッ!!」
ショ「ぐあぁぁぁぁぁっ!!!」
エ「ショール!!?」
俺の体は鋼鉄のように硬くなった土によってどんどん切り刻まれていく。血だらけでボロボロだ。
エ「なぜショールだけを狙う!!?」
カ「俺は殺しがいがある人間は最後にとっておく性格なんだ。だから、妖精女王は後回し。先に元有名マジシャンを始末するんだよっ!!」
ショ「俺はゴミ扱いかよっ!?うあっ!!」
カ「口閉じてた方が、下噛まなくて済むぜ。」
舌なんか関係ないだろっ!!でも、噛むと痛いよな・・・エルザは飛翔の鎧に換装すると、
エ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
高く飛び跳ねながらカルロに背後から攻撃を仕掛けるが、
カ「言わなかったか?土ならばどんなものでも操る事が出来るって。」
右手を下から上へ振り上げると、床を突き破って土が蛇のように飛び出し、エルザの体を締め付けた。
エ「うあぁぁぁぁぁ!!!」
ショ「エルザ!!?」
カ「先に妖精女王を始末するか?それとも元有名マジシャンを始末するか?悩みどころだな。」
カルロはまるで子供が勉強をするか遊びに行くかで迷っているような仕草をする。結構お子様なんだな。
カ「決めたぞ。2人とも同時に締め殺してやるっ!!!」
カルロは左腕を下から上へ振り上げ、土が床を突き破って蛇のように飛び出すと、俺の体も締め付
けた。
エ「くぁっ・・・!!」
ショ「ギィ・・・!!」
俺とエルザは苦しみながらも、笑ってみせる。
カ「?何が可笑しい?」
ショ「いや、お前は随分、子供だなって思ってな・・・」
カ「んだと・・・!!」
エ「倒す相手をそのような仕草で悩むとは、お子様だな・・・」
エルザも俺と同じ事を思ってたみたいだな。
エ「だが、お前も決して私たちには勝てない。」
カ「何だとっ!?」
ショ「お前には『理念』とゆうものがないんだよ。勝負は強い『理念』を持つものが必ず勝利するんだ。お前みたいな弱い理念を持つ者は、決して強い理念を持つ者には一生勝つ事が出来ないんだよっ!!」
エ「勝利の鍵を握るのは『理念』だっ!!魔道士なら、基本中の基本だっ!!!」
カ「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
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