魔法先生ネギま!
0382話
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ないリュキオへと向かい無言で歩を進めていく。
「……参った。降参だ。この状態から逆転出来る手段が無い」
「そこまで、勝者アクセル! 勝者は東の扉から、敗者は西の扉から出るように」
リュキオのギブアップ宣言を聞いたスタッフが俺の勝利を宣言する。
それを確認してから指をパチンと鳴らして四肢を拘束していた影精を解く。
「アクセル、と言ったな」
「ああ」
「お前は強かった。それにまだ全力を出していないだろう?」
「さて、どうだろうな」
苦笑を浮かべながらニュグスをひょい、と担ぎ上げるリュキオ。
「ま、それでもお前みたいな強い相手と戦えて良かったし、ニュグスにしてもいい経験になっただろう。俺達に勝ったお前が個人でどこまで上に行けるのか楽しみにしてるよ」
「ああ、了解だ。ちなみに大会が始まったら俺に賭けると大儲け出来るからお薦めだ」
「くくっ、是非賭けさせて貰おうか」
そう言い、西の扉へと入っていくリュキオ。それを見送ってから、俺もまた東の扉へと入っていく。
「本戦出場おめでとうございます」
東の扉から伸びている通路。その脇に1人の女が椅子と机を用意して座っていた。
「お前は?」
「闘技場のスタッフです。予選の予選を勝ち抜いた選手に連絡事項の書かれた紙を渡すように言われまして。どうぞ」
渡された紙にはナギ・スプリングフィールド杯の日程が書かれている。
と言うか、本戦が明日ってのは聞いてないんだが。ポスターにも書かれてなかったし。
「ちょっと急じゃないか? 俺達に少し厳しすぎるような気もするが」
例えば、ボクシングなんかは1試合が終わったら数ヶ月は次の試合を組まないというのが普通だ。そこまで見習えとまでは言わないが、せめて数日程度の休日はあってもいいだろう。
だが、紙を俺に渡した女のは自分の持っていた本へと視線を向けて素っ気無く返す。
「拳闘士団に登録しないで参加すると、それ等の選手達よりも待遇は悪くなると登録時に聞かされていませんか?」
「いや、それは聞いてるが……わざわざ本戦の前日に予選をやらなくてもいいだろうに」
「闘技場の方としては、拳闘士団で参加するよう勧めています。何しろ選手達の纏め役も兼ねてますので。それをしないで参加するというのですから、余り我が儘を言われても困ります。……何でしたら、今からでもどこかの拳闘士団に登録しますか?」
チラリ、と一瞬だけ俺の方へと視線を向けながらそう尋ねてくるが、さすがに賞金首になっている今の俺が拳闘士団に所属するというのは色々と問題がある。
「いや、こっちにも事情があってな。それは出来ない」
「そうですか。それでは諦めて下さい。と言うか、街中で話を聞いていれば本戦の開始日が明日だというのは十分
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